韓国の南端に位置する全羅南道海南郡。海をせき止めてできた広い干拓地がきらめく黄色い波に覆われている。広さ8万坪の敷地にぎっしり咲き誇るヒマワリ。心を奪われた。

 数年前から農業会社法人(株)南海が、韓牛(韓国伝統の肉牛)の畜舎に飼料として供給するため、ここにヒマワリを植え始めた。花が枯れると、ヒマワリは牛を育てるのに役立つ立派な天然飼料になるという。ヒマワリ畑の規模がだんだん拡大し、今年は国内最大規模に広がった。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを通じてうわさを聞きつけ、集まり始めた人たち。7月第2週の週末にはおよそ1万人が訪れ、近くの農道が車でいっぱいになったという。

 私有地だが、観覧料も収益が発生するような施設もない。開放されたヒマワリ畑、親切な案内板があるだけだ。ここの主に対し、訪れる人が増えて不便ではないかと尋ねた。「こんな遠いところまで、自分で調べて来てくれる方たちを見ると、ありがたいです。地域を知らせることができるいい機会ではないですか。ヒマワリを見ながら笑っている人たちの顔を見ると、ほほ笑ましいです」と話し、笑顔を見せた。ここを訪れる人は皆、主の笑顔以上に幸せそうな表情を浮かべている。
オ・ジョンチャン記者

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