アイドルグループiKONの元メンバー、B.I(本名キム・ハンビン)の薬物疑惑をめぐり、練習生ハン・ソヒが口を開いたことで、事態が深刻化している。

 ハン・ソヒは14日午前、写真共有ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「インスタグラム」に長文の書き込みをし、今回の事件のポイントは自分ではなく、YGエンターテインメントのヤン・ヒョンソク代表による介入、警察との癒着関係にあると主張した。

 ハン・ソヒは、これまで自分自身が社会的に物議をかもしたのは事実だが、今回の事件は自分とは別個の問題として見てほしいと求め、「私が懸念している部分は、ヤン・ヒョンソク代表がこの事件に直接介入し脅迫した点、警察との癒着などが焦点」と強調。

 ハン・ソヒはまた、自分は薬物を販売したのではなく渡したのであり、この点について再捜査がなされるのなら、誠実に調べを受けると語った。B.Iについては「今さら言っても仕方ないけれど、(薬物に関し)最後まで止めた」と主張している。

 ハン・ソヒが自ら口を開いたことで、B.Iの薬物疑惑はYGエンターテインメントへと飛び火している。ハン・ソヒに代わり、国民権益委員会に公益通報したパン・ジョンヒョン弁護士も13日、『ニュース9』(KBS第1)で、ハン・ソヒは2016年4月にB.Iと一緒に大麻を吸引しており、警察による調べを受けて釈放されたハン・ソヒをヤン・ヒョンソク代表が呼び出し、懐柔および脅迫したと主張。

 パン・ジョンヒョン弁護士によると、ヤン・ヒョンソク代表は当時、ハン・ソヒに不利益を及ぼすこともあり、芸能人は薬物を検出されても日本に行って(麻薬成分を)抜いて来ればよいと言って脅迫したという。さらにパン・ジョンヒョン弁護士は、ヤン・ヒョンソク代表が「うちの芸能人がそんな問題で警察署に行くのは嫌だ。君に謝礼もするし、弁護士もつけてあげるから、(警察に)行って供述を覆すように」と言って圧力をかけたと主張している。

 これを受け、YGエンターテインメント側は、当時B.Iに関するうわさの真偽を確かめるためにハン・ソヒと会っただけで、供述を覆すよう求めたり、弁護士をつけてあげたりしたことはないと釈明した後、現在まで沈黙を守っている。しかし、こうした釈明にもかかわらず、インターネットユーザーたちは冷たい視線を向けている。

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