今年ビビン麺(混ぜ麺)市場の新たなトレンドとして浮上しているのが「ワカメ」。ワカメはカルシウムを多く含んでいるだけでなく、主成分であるぬるっとしたアルギン酸が体内に入り込んだ重金属や老廃物の排出を助けてくれる。また、血液をサラサラにする効果があり、PM2.5をはじめとする粒子状物質の排出だけでなく、濁った血液を改善するのに役立つ。

 農心、オットゥギ、Paldo、三養食品など大手食品メーカーが、ワカメを使ったさまざまなインスタントラーメンを相次ぎ発売。今夏、健康や食欲増進に効果的な各商品の特徴を見てみよう。

◆農心「ワカメたっぷり酢みそビビン麺」

 農心は2019年3月25日、夏向けの新商品「ワカメたっぷり酢みそビビン麺」を発売した。この商品は、ラーメンにワカメの酢唐辛子みそ和えを結び付けたもの。特に全羅南道高興郡産のワカメを使い、新鮮な自然の味わいと香りをそのまま詰め込んでいる。また、麺にもワカメの粉末を練り込み、味と香りを生かしているのが特徴だ。

◆オットゥギ「ワカメ酢ビビン麺」

 オットゥギは新たな夏向けラーメン「ワカメ酢ビビン麺」を発売。これは、辛くて酸味のある酢唐辛子みそを使ったソース、南海(東シナ海)産のワカメがたっぷり入った商品で、夏の珍味であるワカメの酢唐辛子みそ和えをラーメンとして開発したものだ。

 米粉とワカメスープ濃縮液を加えてつくったもちもちの麺に大ぶりのワカメがたっぷり入っており、唐辛子みそや酢、レモン、ごま油を使い、夏に落ちがちな食欲をよみがえらせてくれるものとみられる。「ワカメ酢ビビン麺」はオットゥギ創業50周年を記念する限定商品ということで、よりいっそう特別感がある。

◆三養食品「ワカメ酸っぱいビビン麺」

 三養食品はワカメを使った新商品「ワカメ酸っぱいビビン麺」を発売。この商品は、唐辛子みそ、酢などのほかリンゴ、ナシの濃縮液を加え、味わい深い酢唐辛子みそソースと細い麺が調和をなしており、甘酸っぱいながらもすっきりとした味を楽しむことができる。また、全羅南道莞島郡産のワカメをたっぷり入れてコリコリした食感を生かしており、新鮮な味わいと風味で品質をほかと差別化した。夏の限定商品として販売されている「ワカメ酸っぱいビビン麺」は8月まで生産される。

◆Paldo「ワカメ酢和え麺」

 Paldoは南海産のワカメを使った「ワカメ酢和え麺」を発売した。自社を代表する夏向け商品「Paldoビビン麺」の味のうち、酸味を強調した商品だ。南海産のワカメのほか、キャベツ、キクラゲが入っており、食感を楽しめる。

 特に、液体スープに一般的に使用されている酢ではなく、バルサミコ酢を用い、後味がしつこいと感じられることもある酢唐辛子みその味をソフトに仕上げている。

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