韓国芸能事件簿
「売春あっせん・横領容疑」V.I、逮捕状棄却
売春あっせん、横領などの疑いが持たれているアイドルグループBIGBANGの元メンバー、V.I(本名:イ・スンヒョン)の逮捕状が棄却された。
ソウル中央地裁のシン・ジョンヨル部長判事は14日、売春あっせんなどの疑いが持たれているV.Iとユ・インソク氏(ユリ・ホールディングス元代表)について「主な容疑である法人資金横領の部分は、ユリ・ホールディングス及びクラブBURNING SUN(バーニングサン)の法的性格、株主構成、資金引き出しの経緯、資金の使用先などに照らし、刑事責任の有無および範囲に関する議論の余地がある」として逮捕状を棄却した。
シン・ジョンヨル部長判事は「残る容疑についても、その内容および疎明の程度、被疑者が関与した範囲、被疑者尋問を含む捜査の経過とこれまでに集められた証拠資料などと照らし合わせ、証拠隠滅など拘束事由を認めるのは難しい」とした上で「現段階で被疑者に対する身柄拘束の必要性、相当性を認めることができず、本件に関し逮捕状請求を棄却する」と説明した。
これに先立ち韓国警察は、V.Iとユ・インソク氏について▲売春あっせんなどの行為の処罰に関する法律違反▲特定経済犯罪加重処罰法上の横領▲食品衛生法違反-など四つの容疑で逮捕状を申請し、検察が9日にこれを裁判所に請求した。
韓国警察などによると、V.Iとユ氏は、クラブ「BURNING SUN」の資金約5億3000万円(約5300万円)を横領した疑いが持たれている。V.Iとユ氏は2016年7月、ソウル市江南区に開店したクラブ「MONKEY MUSEUM(モンキーミュージアム)」のブランド使用料の名目で、BURNING SUNの資金2億6000万円(約2600万円)を横領したとみられる。警察はBURNING SUNがユ氏の設立したネモパートナーズのコンサルティング料の名目で2億6000万ウォンを支出したことについても、横領の疑いがあるとみている。
V.Iとユリ・ホールディングスのユ・インソク前代表はまた、2015年に日本人投資家A会長一行に対し買春をあっせんした疑いも持たれている。警察は、A会長一行が韓国を訪れた際、ユ・インソク前代表が女性を呼び、料金をブローカーの口座に送金したことを確認。A会長一行7人のうち一部が売春行為におよんだことが分かっている。警察はこれに関する捜査過程で、V.Iも売買春に直接関与した事実を把握し、該当の容疑を逮捕状に記載していた。
◆図解早分かり:BIGBANGメンバーV.Iの没落、「BURNING SUN」事件日誌