映画
ポン・ジュノ監督「寄生虫」最高賞獲得なるか カンヌ映画祭きょう開幕
【ソウル聯合ニュース】第72回カンヌ国際映画祭がフランスで14日(現地時間)に開幕する。最高賞「パルムドール」を競うコンペティション部門にノミネートされた21作品には韓国のポン・ジュノ監督の新作映画「寄生虫」(原題)が含まれており、受賞の栄誉に輝くかどうかが関心を集めている。
ポン監督の7本目の長編となる「寄生虫」は、家族全員が無職のキテク(ソン・ガンホ)一家の長男(チェ・ウシク)が、家庭教師の面接のためにパク社長(イ・ソンギュン)の家を訪れたことから始まる予期せぬ事件を描いた。チョ・ヨジョン、パク・ソダム、チャン・ヘジンらも出演している。
出演者らは21日午後(現地時間)に公式上映が行われるメイン劇場のレッドカーペットを踏む。パルムドールの受賞作は25日(同)の閉会式で発表される。
ポン監督は2006年に「グエムル―漢江の怪物―」、08年に「TOKYO!」、09年に「母なる証明」などでカンヌ映画祭に招待された。コンペ部門に選出されたのは17年の「オクジャ(okja)」に続き2作品目。
韓国映画は16年にパク・チャヌク監督の「お嬢さん」、17年に「オクジャ(okja)」とホン・サンス監督の「それから」、18年にイ・チャンドン監督の「バーニング」がコンペ部門に選出されており、4年連続での選出となった。
ただ、これまでカンヌ映画祭のコンペ部門では、02年にイム・グォンテク監督の「酔画仙」が監督賞、04年にパク・チャヌク監督の「オールド・ボーイ」が審査員特別グランプリ、07年にイ・チャンドン監督の「シークレット・サンシャイン」で主演したチョン・ドヨンが主演女優賞、09年にパク・チャヌク監督の「渇き」が審査員賞、10年にイ・チャンドン監督の「ポエトリー アグネスの詩」が脚本賞を受賞したが、パルムドールの受賞はない。
今回のカンヌ国際映画祭ではほかに、韓国のイ・ウォンテ監督の「悪人伝」(原題)がミッドナイト・スクリーニング部門、ヨン・ジェグァン監督の「リョンヒ」(同)が学生作品対象のコンペ部門・シネファウンデーション、韓国コンテンツ振興院が製作支援したチョン・ダヒ監督の短編アニメーション映画「ムーブメンツ」(英題)が監督週間に招待されている。