慶尚北道義城郡にペット専用プールと遊び場がある複合センターができる。義城郡は全国で初めて、郡内3万2600平方メートルの敷地に伴侶動物文化センターを建設する、と3月14日発表した。事業費100億ウォン(約10億円)が投じられる。人口5万2000人で「消滅の危機」に陥っている自治体・義城郡は、ペット事業を育成し、観光客を呼び込んで地域の発展を図る方針だ。

 義城郡の伴侶動物文化センターは3月10日に工事を開始し、今年10月に完成する見込みだ。オープンは来年上半期を予定している。冷暖房が完備されているホテルやプール、テーマパーク、キャンプ場、バンガロー、教育場などが整備される。全ての施設でペットと家族が一緒に遊んだり食事をしたり休んだりすることができる複合空間だ。特に長さ30メートル、水深80センチメートルのペット専用プール(200平方メートル)は、ペットが思い切り泳ぐことができるよう作られる。家族はプールサイドで見守ることができる。ペットが駆け回って転んでもけがをしないよう、真砂土を敷き詰めた屋内遊び場「ドッグラン棟」、好みに合わせてさまざまなえさを食べさせることができるペットレストランも用意される。義城郡は伴侶動物文化センターの近くに、えさやグッズなどを扱うペット関連業者が入れる専門産業団地を造成する計画だ。

 キム・ジュス義城郡守(郡の首長)は「伴侶家族時代を迎え、地域を発展させる突破口としてペット事業を選択した。センターがオープンすれば、若者の雇用創出や観光所得の増大にも大きく寄与できるだろう」とコメントした。

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