ドラマ
ロマンスだけじゃない! 2019年もtvNドラマは多種多様
tvNは2019年、ドラマのヒット争いをリードできるだろうか。2018年には『私のおじさん』『キム秘書が、なぜなんだ』『無法弁護士』『知ってるワイフ』『ミスター・サンシャイン』『100日の朗君様』など数多くの秀作を送り出し、「信頼して見ていられるドラマ放送局」と位置付けられていただけに、2019年に放送されるドラマにも多くの関心が集まっている。
■tvNの「ジャンル物」ヒットの系譜を受け継ぐ『自白』
3月スタート予定の『自白』は、一事不再理(判決が確定したらもうその事件について裁判は請求できないとする刑事上の原則)という法の枠組みに隠された真実を追う人々の物語。
カンヌ国際ドラマフェスティバル「カンヌシリーズ」で認められた『Mother』のキム・チョルギュ監督が演出を手掛け、2PMのジュノが主役を演じる。『シグナル』『秘密の森』『クロス』『無法弁護士』と続いてきたtvNの優れた「ジャンル物(エンターテインメント指向が強い作品)」神話を受け継ぐ作品として、視聴者の期待を一身に集めている。
■キャスティングで期待度UP、『アビス』『彼女の私生活』『みんなのプライバシー』
パク・ボヨン主演の『アビス』も期待作の一つ。同作は、美しい検事と下位0.1%のブサメンが、霊魂を蘇らせる神秘の珠「アビス」の力により平凡女子&イケメンとなって復活し、こじれてしまった人生と愛の過程を描くドラマ。
ただし、パク・ボヨンを中心とするワントップ物になると推測されるだけに、男性主人公のキャスティングが難航している状況だ。最近アン・ヒョソプがオファーを受け、前向きに検討中といわれている。
パク・ミニョンが出演候補に挙がった『彼女の私生活』にも多くの関心が寄せられている。同作は、完璧なキュレーターにして最高のアイドルオタクでもあるソン・ドクミと、そんな彼女に夢中になる上司ライアン、そして幼馴染のウンギの物語を描いたラブコメディー。
また『みんなのプライバシー』(仮題:WWW)は、誰かの母親、誰かの妻ではなく、自分自身が好きな21世紀の「今」の女性たちのリアルな生き様と愉快な成功を描くファンタジードラマだ。
『ミスター・サンシャイン』を共同演出したチョン・ジヒョン監督が演出を手掛け、脚本家キム・ウンスクのアシスタントとして力を積んできたクォン・ウンソルが台本を執筆し、期待が高まっている。キャスティング面ではイム・スジョン、イ・ダヒなどの名前が挙がっているが、まだ確定はしていない。
■人気の米国ドラマのリメイクから、ドラマ史に新たな1ページを記す『アスダル年代記』まで
人気の米国ドラマのリメイク作品も目を引く。『指定生存者』は、大統領の国政演説が行われた日、国会で爆弾テロに遭って唯一生き残った権力承継序列12位の環境相が大統領権限代行を務めることになり、国と自分の家族を守っていくという物語を描く。主人公にチ・ジニがキャスティングされ、密度の高い演技を展開する予定。
韓国ドラマ史に新たな1ペースを記すと見込まれている『アスダル年代記』も放送を控えている。同作は、「アース」という架空の地で繰り広げられる理想の国の誕生と、そこで生きる人々の闘争と和解、そして愛に関する神話的英雄談を描く。
ソン・ジュンギ、チャン・ドンゴン、キム・ジウォン、キム・オクビンら名だたるキャストに加え、演出の達人キム・ウォンソク監督、そして脚本家キム・ヨンヒョン&パク・サンヨンが意気投合した。歴史以前の時代を扱ったファンタジー作品としては『アスダル年代記』が韓国ドラマ初となり、tvNの実験的精神があらためて輝きを見せる大作になるものと期待を集めている。
昨年、完成度の高い多くの作品で視聴者の人気を集めたtvN。今年もさまざまな作品で視聴者に楽しさと感動をプレゼントしてくれるかどうか、動向が注目される。