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在日韓国大使館で伝統酒講演&試飲会開催
東京にある在日韓国大使館は11月6日、農林畜産食品部(省に相当)、韓国農水産食品流通公社、そして伝統酒ギャラリーとの協業を通じて日本のインフルエンサーや食品バイヤー200人余りを招待し、伝統酒トークコンサートおよび試飲会を実施した。今回のイベントは昨年に続き2回目で、伝統酒を通じて韓国の味と粋、そして季節や農産物が持つ文化を伝えるという趣旨で行われた。
今回のイベントのテーマは伝統酒ソムリエのイ・ハヨンさんが企画した「韓国の秋と冬」で、紅葉や白い雪をイメージした赤や銀色が背景色に選ばれた。伝統酒を試飲する盃に韓国の秋の花である菊を一つずつ入れるパフォーマンスを繰り広げ、特別に伝統酒をベースにしたカクテルが登場。この日お目見えしたのは、コリアンカップ1位に輝いたパラダイス・ホテルのバーテンダー、チョ・ヨンジンさんがマッコリをベースに韓国の夕焼けを表現した赤いカクテルで、好評を集めた。
伝統酒トークコンサートは単純な講演というのではなく、伝統酒コラムニストのミョン・ウクさんや日本の人気司会者によるトークも繰り広げられた。日本の清酒とは異なる季節的文化がある韓国の伝統酒文化、そしてこうした伝統酒が韓国に2000種類以上あり、農林畜産食品部が選定する「訪ねる醸造場」など体験ができる醸造所も紹介された。最後に日本でもインターネットを通じて100種類以上のさまざまな伝統酒を購入することができることを伝え、日本の消費者により多くの伝統酒を味わってもらえるようPRした。
今回のイベントで紹介された商品は、南北首脳会談の晩さん会で提供された酒で春を象徴数代表的な酒「ミョン川杜鵑酒」をはじめ、朝鮮3大名酒の一つと言われる「竹瀝膏」、鶏竜山の四季をすべて込めたとされる「鶏竜百日酒」、キム・テクサン食品名人の「三亥焼酒」、トランプ米大統領の長女、イバンカ大統領補佐官が来韓した際、乾杯に使われたワイン「呂布の夢」、韓国酒品評会で連続して大賞を受賞した「ハニーワイン」、牛島名産のピーナッツを使った「牛島ピーナッツマッコリ」、大阜島の「グランコトー・キャンベル・ドライ」など。乾杯の酒には加平郡のサツマイモマッコリ「サツマイモ・ドンドン」が選ばれた。李洙勲(イ・スフン)駐日大使も伝統酒のさまざまな姿に深い関心を示した。
この日イベントに参加した日本のインフルエンサーやバイヤーたちは、マッコリだけでなく薬酒、蒸留焼酎、韓国ワインなど、さまざまな酒があることに驚き、いつかは日本の文化人も招待し、韓国の伝統酒の多様性を伝えるのがよさそうだ、という意見を伝えた。
今回のイベントをともに企画した伝統酒ギャラリーの副館長ミョン・ウクさんは、伝統酒イベントはただ単純に飲んで終わるのではなく、こうして地域的文化や韓国の農産物、そして韓国の季節はもちろん、夕焼けまで紹介することができ、これらすべてが、伝統酒が持つ韓国の価値だと説明した。