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釜山の臨時首都大統領官邸が国家指定文化財に
釜山市は「釜山市西区富民洞の『臨時首都大統領官邸』が国家指定文化財史跡第546号に指定された」と11月7日に発表。これにより、釜山は東莱貝塚、金井山城、東三洞貝塚、福泉洞古墳群、蓮山洞古墳群などを含め、全部で六つの国家指定文化財史跡を抱えることになった。
釜山の臨時首都大統領官邸は1926年8月に西洋式と日本式が混じった木造2階建ての建物で、日本による植民地時代には慶尚南道の道知事官舎として主に使用されていた。
その後、6・25戦争(朝鮮戦争)のとき釜山が避難首都に選定された後、李承晩(イ・スンマン)大統領が身を寄せ、「大統領官邸、景武台」と呼ばれた。6・25戦争当時、国防、外交、政治、行政など、緊迫していて重要な政策が決定された場所だ。長官に任命状を授与したり、外交使節と会うなど、避難首都の重要な業務を処理してきた。
戦争が終わり、ソウルに還都した後、慶尚南道道知事の官舎として使用されてきたが、1983年7月に慶尚南道の道庁が昌原市に移転したことを受け、釜山市がこの建物を買い取り、管理してきた。釜山市は1984年6月にこの建物の歴史的価値を生かすため、避難首都の遺物を展示する臨時首都記念館としてオープンし、2002年5月には釜山市の記念物第53号に指定した。
釜山市は「臨時首都大統領官邸など、6・25戦争時代の避難首都の遺物を世界遺産に登録する事業を推進している。今回の史跡指定により、世界遺産登録にも弾みがつくものと期待している」とコメントした。