中部内陸高速道路の忠州サービスエリア(昌原方面)のトイレ(580平方メートル)は、まるで高級韓屋(韓国の伝統家屋)ホテルのようだ。「伽耶琴(カヤグム)名人」于勒(ウルク)の地元である忠州らしく、クラシック音楽の代わりに伽耶琴の旋律が流れている。壁面にはよく見られる絵画ではなく、伽耶琴や奚琴(ヘグム)、太平簫(テピョンソ)など、伝統的な楽器が飾られている。

 サービスエリアを営むイン&アウトは2016年11月、韓国道路公社の支援を受け、トイレのリモデリングに着手した。15年たって古くなったトイレは、伝統美が生きている、美しく便利な場所へと生まれ変わった。ホテルに劣らず使いやすく清潔なこのトイレは、朝鮮日報や行政安全部(省に相当)、トイレ文化市民連帯が共同で主催した「2018年第20回美しいトイレ大賞」で大賞を受賞した。今回の公募では、トイレ77カ所の応募があり、32カ所が「美しいトイレ」に名を連ねた。授賞式は11月12日午後2時から、韓国言論振興財団記者会見場で行われる。

 大賞を受賞した忠州サービスエリアのトイレは、全体的なインテリア、内部施設のあちこちに至るまで、細やかな気配りが感じられる。また、トイレにLED照明を設置し、心地よい雰囲気を演出している。

 トイレ文化市民連帯のピョ・ヘリョン代表は「昌原方面に向かう側の忠州サービスエリアは、伝統美を生かしている上、利用者を積極的に配慮した施設を備えた素晴らしいトイレ。これからも心地よく安全で衛生的なトイレを探し、広く伝えていけるよう努力したい」と語った。

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