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夏には日除けテント、冬にはクリスマスツリーに
横断歩道前の緑の日除けテントが今年、最も優秀な公共デザインに選ばれた。文化体育観光部(省に相当)は10月2日、今年の大韓民国公共デザイン大賞に、ソウル市瑞草区庁がデザインした日除けテント「ソリプル番小屋」のほか、「ソリプル・ツリー」「ソリプル・イグルー」などを選んだと発表。「ソリプル番小屋」は昨年、英国の環境団体が手掛ける賞「グリーンアップル・アワーズ」も受賞した。
日除けテントの「ソリプル番小屋」は街でよく見かけるパラソルに似ているが、細かいところまで苦心して作られている。瑞草区都市デザイン課のクォン・ソンウンさんは「折りたたまれた布が動線上で邪魔にならないよう、テントをたたんだとき、布がぴったりくっ付くようにし、柱が倒れないよう1メートルほど地中に埋めた」と語った。
日除けテントは2015年、試験用に設置された後、補完された。まず、一般的なテント用の布を風通しのいいメッシュ素材に変更。店頭用の布は防水効果があるという長所があるが、強風に耐えられないのではないかと懸念されていた。テントの色が濃いグリーンに変わったのもこのとき。クォンさんは「最初は明るいグリーンだったが、街路樹の色を考え、濃いグリーンに変えた。周囲の景観とよく合い、公共デザインとして適切な色」とコメントした。 「ソリプル・ツリー」はこのテントでつくったクリスマスツリーだ。関係者たちが会議で「間もなく冬だからテントをたたもう」と言ったのがきっかけだった。「ただ置いておくだけでは物足りないので、オブジェのように飾ってみよう」という意見が出て、住民を対象にした公募を通じ、クリスマスツリーに決まった。「ソリプル・イグルー」は、バスを待っているとき寒さを避けられる休憩所として、昨年冬に登場。透明なビニールでつくった温室のような外観が特徴だ。