牧師である父親とともに、信徒たちから詐欺罪で訴えられたWonder Girlsの元メンバー、イェウンが口を開いた。イェウンは11日、父親であるパク・ヨンギュン牧師とともに今年3月、信徒たちから訴えられたことをめぐり、イーデイリーに対し事件とは無関係だと主張した。

　告訴人たちは、パク牧師が「エンターテインメント事業を推進する」として信徒たちから受け取った投資金を横取りしたとして告訴した。信徒たちは、パク牧師の娘であるイェウンもエンターテインメント事業の説明会に出席するなど、加担していたと主張。イェウンはこれまでにソウル水西警察署で1回、事情聴取を受けた。イェウンは「そんなことをするほど無謀ではないし、ばかではない」と語った。

　イェウンはその過程で、家族に関するつらい話も打ち明けた。イェウンが12歳だったとき両親が離婚し、3年後に父親が再婚した後、イェウンは父親と縁を切って暮らしてきたという。イェウンは「私が覚えている限り、小さいころから度重なる父親の浮気により両親が離婚したため、私は父親を『お父さん』と呼ばないほどギクシャクしていた」と告白。そして「ただし、2012年に姉が結婚し、家族と父親の間で対話が避けられない状況になった。私が父親をしばし許した代償がこんなに大きいとは、想像もできなかった」と打ち明けた。

　イェウンは詐欺およびわいせつ行為の被害者たちに対し、切ない思いを伝えながら嗚咽した。イェウンは「とても胸が痛い。皆さん、私よりも大きな苦痛を強いられていることだろう」とした上で「自分が知らない間に私の名前が詐欺事件に使われたのだとしたら、なおさら面目ない」と語った。

　イェウンは「詐欺のほかわいせつ行為にまでおよんだ父親を絶対に許すことはできないし、家族とも『父親とこれ以上連絡をしないよう』約束をした。胸が痛いが、私はこの事件とは無関係だしやましいことはないので、しっかり耐え、誠実に調べに臨む」とコメントした。

　なお、イェウンの父親であるパク牧師は昨年2月、信徒150人余りから197億ウオン（約20億円）を横取りした容疑で拘束・起訴され、1審・2審で懲役6年の刑を言い渡されている。