韓国を国賓訪問中のジョコ・ウィドド・インドネシア大統領は10日午前、ソウル・昌徳宮で行われた公式歓迎式で、「昌徳宮がどれだけ美しくて大きいかが分かった。とても特別な歓迎行事を開いてくださり感謝している」と述べた。外国首脳の歓迎式を昌徳宮で開催するのは今回が初めてだ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は「昨年(インドネシアの)ボゴール大統領宮殿を訪問した時、ウィドド大統領がとても自慢なさっていたので、今回はもっと良い所にご招待しようと昌徳宮で公式歓迎式をすることにした」と語った。

 文大統領は奎章閣を指して、「王の図書館で、(第22代朝鮮国王の)正祖が作った。この空間で王が本を読んだり、臣下たちと会話を交わしたり、囲碁をしたり、酒を飲んだりした」と説明した。これを聞いたウィドド大統領は「ご友人たちもいらっしゃったことだろう」と冗談を言った。

 その後、両首脳は大統領府で首脳会談を行った。文大統領は「現在、インドネシアには約3000の韓国企業が進出しており、約80万人の雇用を創出することでインドネシアの経済発展に寄与している。両国間の協力案を幅広く、そして深く協議できるよう願う」と述べた。これに対してウィドド大統領は「両国関係がさらに発展し、より強く、より具体的な変化が起こるよう努力する」と語った。

 ウィドド大統領は同日夜、男性アイドルグループSUPER JUNIORと所属事務所SMグループの関係者らに会った。同大統領はK-POPファンの娘と一緒にジャカルタで行われたSUPER JUNIORのコンサートに2回行ったという。この日もウィドド大統領は共同プレスリリースで、「アジア大会閉会式の時に行われたアイドルグループiKONとSUPER JUNIORのライブ公演は東南アジア諸国連合(ASEAN)の力を見せてくれた」と語った。

 さらに、ウィドド大統領は同日夜、文大統領と一緒にソウル市内の東大門デザインプラザ(DDP)ショッピングモールを訪れて買い物もした。文大統領はある男性衣料品店に立ち寄り、黒いメンズシャツを手に取って、ウィドド大統領に「息子さんは気に入られるでしょうか?」と言った。これにウィドド大統領は「息子にだいぶ会っていないので、好きなものがどう変わっているのかも知りません」と答えた。これより前、文大統領はウィドド大統領夫妻を大統領府に招待して国賓晩さん会を開いた。

 また、ウィドド大統領は同日、大韓商工会議所など経済5団体が共催した「韓国・インドネシア産業協力フォーラム」に出席した。同大統領は基調講演で、自身が昨年3月にジャカルタで開催した「朝鮮日報・インドネシア・ビジネス・サミット」に出席したと述べた後、「そのサミットでソーシアル・メディア時代の消費者は経験・アドベンチャー・思い出・共有により多くの関心を注いでいるということに注目した。朝鮮日報サミットで、我々が人工知能(AI)・ビッグデータ・ドローン・自動運転車、3Dプリンターなど第4次産業革命の中心にいることが分かった」と話した。

 このフォーラムには韓国側から白雲揆(ペク・ウンギュ)産業通商資源部(省に相当)長官をはじめ、朴容晩(パク・ヨンマン)大韓商工会議所会頭、黄ガク圭(ファン・ガクギュ)韓国ロッテホールディングス副会長、張仁和(チャン・インファ)ポスコ社長、宋致浩(ソン・チホ)LG商事社長、趙顕相(チョ・ヒョンサン)暁星社長ら政府・企業関係者約300人が出席した。インドネシア側からはウィラント政治・法務・治安担当調整相、ルトノ・マルスディ外相ら約100人が出席した。

 一方、現代自動車・ロッテ・ポスコとCJグループは同日の行事に先立ち、ウィドド大統領と別途に面談の場を設け、インドネシアでの事業における政府協力などを要請した。

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