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「高宗の道」8月に試験開放 /ソウル
李氏朝鮮の第26代王・高宗がロシア公使館に移り朝鮮王朝の政務を執った「俄館播遷(露館播遷)」当時、高宗が使用したとみられる「高宗の道」が8月、一般市民に開放される。
「高宗の道」は徳寿宮の石垣通りから貞洞公園、ロシア公使館へと続く全長120メートルの道で、大韓帝国時代に米国公使館が製作した貞洞地図では、ソンウォン殿と現米国大使館の間の道を「王の道(King’s Road)」と表示している。徳寿宮ソンウォン殿跡が2011年、米国との土地交換を経て韓国所有の土地となり、その境に石垣や塀をめぐらせ再現したものだ。
文化財庁は3年を費やしてこの道の工事を終え、10月に正式に開放するのに先立ち、8月に試験的に市民に公開することを発表した。「高宗の道」は午前9時から午後6時まで、無料で観覧できる(月曜日を除く)。
また、ソンウォン殿跡にある朝鮮貯蓄銀行の重役の私邸も8月に一般開放される。日本による植民地時代に建てられ、米国大使館で使用していたこの建物は、来年から行われるソンウォン殿エリアの発掘調査のため、今年中に全て撤去される予定だが、この敷地が活用されていた過去の歴史を国民に伝えるため、期間限定で開放するというわけだ。