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参鶏湯だけじゃない! 三伏に食べるメニューと言えば?
最も暑い時期に当たる三伏(日本の土用の丑の日に相当)には、暑さに打ち勝ち体を保護するため、特別なものを食べてきた。先祖たちがよく食べていた三伏のメニューと言えば、ケジャングク(犬肉のスープ)と参鶏湯(サムゲタン=丸鶏の中に韓方薬の材料やもち米を詰めたスープ)だ。
三伏にケジャングクを食べたのは、体に栄養を補うためだけでなく、金の気運を呼び込むためだった。五行思想で見ると、西に当たる犬は金に属し、火の気が強くなる三伏には金の気運が衰えることから、金の気運が旺盛な犬の肉を食べ、足りない金の気運を補うことで、暑さに疲れた心身のバランスを整えることができると信じられてきた。
参鶏湯は今でもよく食べられている三伏の代表的メニューだが、初伏、中伏、末伏に毎回参鶏湯を食べるとなると、やや飽きてしまう人もいる。では、ケジャングクと参鶏湯以外に三伏に食べるメニューはないのだろうか。
先祖たちは三伏にケジャングク、参鶏湯の代わりに小豆粥を作って食べた。三伏に小豆粥を作って食べると、暑さに負けず病気にかからないと信じられていたからだ。
実際に小豆は熱を下げてくれる効果があるだけでなく、たんぱく質や鉄分が豊富に含まれているため、健康にいい食品だ。また、豊富に含まれているビタミンBが韓国人の主食である米など炭水化物の消化・吸収を助け、疲労回復に効果的で、記憶力の低下を防ぐ効果もある。そのほかサポニンやコリンが血中の中性脂肪を調節し、むくみの原因となる体内の老廃物を排出する効果がある。
必ずしも小豆粥でなくても、小豆を使ったメニューなら同じ効果を期待することができ、三伏に参鶏湯の代わりに冷たい氷小豆を食べたり、小豆ご飯、小豆豆腐などをつくって食べてもよい。
そのほか、昔から三伏に食べられていたフルーツにはマクワウリやスイカがある。