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パク・ヘジン主演ドラマ白紙化の危機…未払賃金も問題に
俳優パク・ヘジン主演のドラマ『四子』の制作が、事実上白紙化の手続きを踏みつつある。
業界関係者が10日に明らかにしたところによると、5月中旬の撮影を最後に、『四子』の撮影は中断した。出演俳優のマネジメント関係者は「全16話のうち4話分の撮影を終えたが、いつ撮影が再開されるか、誰もはっきりとは言えない状態。みんな状況を見守っている」と語った。
演出を担当するプロデューサー(PD)のチャン・テユ氏は、行方不明説まで出回っている。チャンPDは2013年にSBS『星から来たあなた』などの演出を手掛けたスターPD。パク・ヘジンとチャンPDの再会という点で注目を集めていた。撮影中断後、5月末にチャンPDは主演・助演俳優に「待っていてほしい」と言っていたことから、状況改善のため努力したものの、ストレスや苦痛により現在は精神科の治療を受けている-といわれている。
こうした事態の背景には、制作会社間の対立とそれによる賃金および製作費の未払いなどがあるといわれている。当初は、パク・ヘジンの所属事務所マウンテン・ムーブメント・エンターテインメントの子会社マウンテン・ムーブメント・ストーリーとビクトリー・コンテンツが共同制作する予定だったが、制作費や持分の問題で関係が公式に破棄された。番組編成も保留になり、総合編成チャンネルの話まで出てきた。
問題は未払いの賃金だ。パク・ヘジンなど一部の俳優は出演料の前払いを受けたが、大部分は、今年1月から5月までに発生した賃金の清算を受けていない状態。スタッフも、賃金の一部が支払われた程度にとどまる。マネジメント関係者は「前払いも、助演や端役とは関係ない話。未払い賃金も問題だが、この責任をどこに問えばいいのかもはっきりしない」と打ち明けた。
現在、制作をあらためて引き受けることになったビクトリー・コンテンツは「速やかに解決できる案を検討している」と控えめにコメントした。