トラベル
側室7人を祀る「ソウル毓祥宮」、6月から開放へ
文化財庁は、これまで大統領府(青瓦台)特別観覧客向けに制限的に開放してきた七宮(史跡第149号「ソウル毓祥宮」)を6月から試験的に開放する。
七宮は朝鮮王朝時代、歴代の王や王に追尊された人物の生母であり、王妃ではなく側室の7人を祀っている祠堂だ。毓祥宮はもともと英祖の生母である淑嬪崔氏のために建てられた祠堂だったが、後に粛宗の側室で景宗の生母である禧嬪張氏を祀った大嬪宮をはじめ、思悼世子の生母である暎嬪李氏の宜禧宮、正祖の側室で純祖の生母である綏嬪朴氏を祀った景祐宮などが追加され、現在では七つの宮があり、これを合わせて「ソウル毓祥宮」と呼んでいる。
これまで大統領府に関係する特別観覧でしか目にすることができなかったが、6月に試験開放を実施し、七宮だけを単独で1カ月間、毎日(休館日の日曜・月曜除く)5回(午前10時、11時、午後2時、3時、4時)、1回当たり60人ずつ無料で観覧することができる。
また、1カ月間の試験開放が終わる7月から12月までは、休館日の日曜・月曜を除く平日(火曜-金曜)に毎日5回ずつ開放し、土曜には10回(午前10時、10時30分、11時、11時30分、午後1時30分、2時、2時30分、3時、3時30分、4時)に増やして開放する。試験開放が終わった後、来年1月からは観覧客の意見などを取りまとめた上で、あらためて追加拡大開放を実施する方針だという。
大統領府と七宮がセットになった観覧はこれまで通り大統領府ヌリジプで予約し、試験開放を通じて新たに開設される七宮単独観覧は、観覧日の6日前に景福宮ヌリジプで事前予約をすれば参加できる。さらに詳しい内容は景福宮ヌリジプを訪れるか、電話で問い合わせればよい。