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ラーメンからコーヒーまで、韓国で熟成食品ブーム
韓国料理を語るとき、熟成を外すことはできない。韓国を代表する食べ物であるキムチをはじめ、みそ、しょう油なども全て熟成させたもので、むしろ熟成させない物を探す方が難しい。韓国料理の特徴である熟成が最近、さまざまなメニューに用いられている。これまで熟成食品と言えばヨーグルトや乳酸飲料などを思い浮かべるが、最近では熟成ラーメン、熟成コーヒーなどが登場し、消費者たちの好奇心を刺激している。熟成を経て、深く豊かな味を楽しめる商品を見てみよう。
◆熟成ラーメン
最近、発酵熟成製麺技術を取り入れたラーメン(乾麺)が登場した。農心は業界で初めて、生地の発酵と熟成過程を経た乾麺を使った「乾麺セウタン(エビスープ)」を発売。ノンフライでカロリーが低く、モチモチした食感で生麺のような感じだ。また、生地の熟成過程を経て、油揚げ麺のように空気穴をつくったため、スープがよく染み込み、食感と味がよりいっそう向上した。
◆熟成焼酎・ビール
焼酎やビールも発酵過程を経てつくられるものだ。最近ではウイスキーなどを熟成させるオーク樽方式を用いた焼酎やビールが登場し、愛飲家たちの注目を集めている。韓国に店をオープンした米国の「Goose Island」は、オーク樽にビールを入れて発酵させる「バーボン・バレル・エイジング」やワイン樽でビールを熟成させる「ワイン・バレル・エイジング」などといった醸造技法を取り入れたが、既存のビールとは異なり、香り高く深い風味、すっきりとした後味が特徴だ。ハイト眞露ではオーク樽の熟成原液をブレンドしたプレミアム焼酎「オーク樽澄んだ酒」を発売。オーク樽で3年以上熟成させたコメ発酵蒸留原液をブレンドし、木樽のかすかな香り、ソフトな後味を強調しているのが特徴だ。
◆熟成肉
テレビなどメディアを通じて、肉を熟成させて食べる姿をたびたび目にする。肉をすぐに食べるのではなく、低温でしばらく熟成させると肉汁が豊富になり、肉質もよりいっそう柔らかくなる。数年前から熟成肉が人気を集め、スーパーマーケットでも手軽に熟成肉を購入することができ、最近では豚の熟成肉も味わえる。大手スーパー「イーマート」では、温度0-1度で15日間熟成させたサムギョプサル(豚の三枚肉)を販売中で、コンビニエンスストアCUでも小分けされたパック入りの熟成韓牛(韓国伝統の肉牛)、韓豚(韓国産豚肉)を販売している。
◆熟成コーヒー
多様化したコーヒーの好みを反映し、熟成コーヒーも登場。コカ・コーラ社の缶コーヒー「ジョージアGOTICA」は30日間、つまり720時間熟成させたコーヒーの実を使い、熟成コーヒー特有の深く豊かなコーヒーの味わいを実現。ヴィンテージコーヒー豆の味と香りを生かした商品で、「ジョージアGOTICAヴィンテージブラック」「ジョージアGOTICAヴィンテージラテ」「ジョージアGOTICAヴィンテージスイートアメリカーノ」の3種がある。