ドラマ
ロリコンに暴力…、批判相次ぐ『私のおじさん』
24歳差の男女…愛か性的執着か
ドラマ『私のおじさん』(tvN)と視聴者との溝は容易には埋まらなそうだ。
ソウル市永登浦区で4月11日午後に開かれた記者懇談会で、キム・ウォンソク・プロデューサー(46)は、このドラマが「ロリータ・コンプレックス(ロリコン)」を美化しているという一部の批判に対し、「誤解だ」と一蹴した。ロリータ・コンプレックスとは、幼女への性的執着を意味する。
『私のおじさん』は始まる前から、主人公の男女に年齢差がありすぎると批判されてきた。同作で、21歳の若さで家を切り盛りするイ・ジアン(IU〈アイユ―〉)は、昼は建築会社の事務、夜はレストランのアルバイトをしている。ジアンが働く会社のパク・ドンフン(イ・ソンギュン)は45歳。制作陣は、40代男性と20代女性が抱える人生の重圧を、それぞれが癒していくドラマだと説明した。
企画の意図とは裏腹に、10代・20代はツイッター上で「なぜわざわざ40代の男性が24歳も下の女性と会って人間的共感を得ないといけないのか」という疑問を提起した。ドンフンの「やさしい」という称賛にジアンが心を開いていくという微妙な感情の動きも、従来の恋愛物と変わらない。ヤミ金業者イ・グァンイル(チャン・ギヨン)がジアンの顔や腹部を拳でなぐる場面も問題になった。ジアンの「あんた、私を好きなんでしょ?」というせりふは、男性の暴力を愛で美化していると指摘された。懇談会に出席したIUは「この場面を見て『暴力はいいもの』と思う人はいない。『あれほど現実はひどいんだ』と思うだろう」と語った。
この日、キム・プロデューサーはイ・ジアンについて説明しながら涙を流した。40代男性のキム・プロデューサーは20代女性のキャラクターに強く共感しているのに、視聴者にはなぜ共感してもらえないのか。『私のおじさん』の視聴率は3-4%台。放送通信審議委員会には、暴力シーンをはじめとする687件の意見が寄せられている。