俳優ポン・テギュ(36)が、SBSの水木ドラマ『リターン』で演じたキャラクター、キム・ハクポムへの愛情を示した。

 ソウル市麻浦区合井洞の新韓流プラスで3月23日、インタビューが行われた。この席でポン・テギュは「キム・ハクポムは10年かけて準備したキャラクター」と打ち明けた。

 ポン・テギュが演じたキム・ハクポムは、私学財閥の御曹司として無慈悲な悪行に及び、視聴者の憤怒を誘発してきたキャラ。番組でユ・テソク(パク・ギウン)、カン・インホ(シン・ソンロク)、ソ・ジュニ(ユン・ジョンフン)と共にアベンジャーズならぬ「悪ベンジャーズ」4人組と呼ばれ、視聴率上昇をもたらす役割を果たした。

 ポン・テギュは空白期間中、悪役への並々ならぬ渇望があったとして「仕事を休みながら漠然と、いつかはできるんじゃないかと思って準備していたのが、10年くらいかかったように思う。10年間、本当に望んで準備していたキャラクターなので、(キム)ハクポムを演じるとき、自然と出ることができたようだ。ただトンとたたけば出るほかなかったような感じ」と説明した。

 ポン・テギュは同ドラマで財閥の御曹司キム・ハクポム役を務め、見事な演技を繰り広げた。「これまで悪役をやってみたかったけれど、やるチャンスがなかった。演じていて、ぎごちなく見えるとか似合わないと言われたらどうしようと悩んだりもしたが、いい反応が多くて気分がよかった」と語った。

 またポン・テギュは「いい作品と出会って、たくさん応援してもらった。言葉で表現できないほどに気分がいい」と強調した上で「僕の代表作が2005年の映画『クァンシクの弟クァンテ』なので、13年ぶりにまた代表作と出会ったみたい」と話した。

 さらにポン・テギュは、育児のストレスがキム・ハクポムを演じる上で大いに役立ったと語った。ポン・テギュは「子どもを育てていると、たくさん待って、子どもの反応を100%吸収しないといけない。実際のところ、それはすごく難しい。そのときハクポムというキャラクターと出会った。それまで吸収して積み重なっていたものを、演技のときに大変なエネルギーとして出すことができた。息子にもすごくありがたく思う」と言って笑った。

 『リターン』は、路上で謎の遺体が見つかり、上流階級の人間4人が殺人の容疑者として浮上したことを受け、テレビ番組「リターンショー」の進行役を務めるチェ・ジャへ弁護士がトッコ・ヨン刑事と共に殺人事件の真相を暴いていくというドラマ。今年1月17日に放送が始まり、3月22日放送の第34話で最終回を迎えた。

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