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ソウル中心部・鍾路に自転車専用通行帯登場
ソウル中心部の鍾路区内に4月、自転車専用通行帯ができる。ソウル市は昨年末に開通した鍾路中央バス専用レーン(2.8キロメートル)と同じ区間に2.6キロメートルの自転車専用通行帯を設け、4月8日に開通する、と3月13日発表した。
鍾路区の自転車専用通行帯は、光化門郵便局前から始まり、鍾路6街の東大門総合市場まで続く。片道1車線だ。幅1.5メートルで、道路が狭い2カ所(230メートル)は自転車と自動車が一緒に走る自転車優先道路になる。これまで鍾路には自転車専用道路がなかった。車が多く、車道を自転車で走るケースはまれだった。新たに開通する自転車専用通行帯は鍾路6街まで、鍾路40キルを通る。清渓川沿いにある全泰壱(チョン テイル)橋を過ぎ、清渓川路へと入る。ソウル市のコ・ホンソク都市交通本部長は「鍾路自転車専用通行帯は、清渓川と都心の主要自転車道路を結ぶ中心軸になるだろう」と語った。
鍾路自転車専用通行帯の開通までには紆余(うよ)曲折があった。市はもともと、往復2車線設置するつもりだった。しかし、鍾路区議会がブレーキをかけた。昨年8月、「鍾路自転車専用通行帯の設置撤回建議案」を可決。交通渋滞が深刻化し、周辺の商人たちが被害を受けるという理由からだった。これを受け、自転車愛好家たちが立ち上がった。昨年10月に市民団体のメンバー400人余りが原案通り設置するよう求め、鍾路区庁前でデモを繰り広げた。市は悩んだ末、両者の意見を考慮し、「片道の自転車専用通行帯」という折衷案を出した。
市は安全を守るため、自転車専用通行帯と車道を区分する分離帯を設置する計画だ。夜に自転車と自動車双方が安全に走行できるよう、二つの車道を分ける埋め立て型LED太陽灯も設置する。交差点周辺には視線誘導標も設けることにした。
なお、市は2020年までに自転車専用通行帯を全長84.4キロメートルまで延ばす計画だ。