済州道ならではの食文化を楽しむことができる夜市が済州市の元都心(旧都心)にある伝統市場、東門在来市場に登場した。済州道で初めての夜市だ。営業は午後6時から午前0時まで。

 東門在来市場商人会が先頭に立って誕生させた夜市は、顧客支援センターのアーケード施設にある。主な販売品目は食べもの。ミカンエビ天、黒豚オギョプ巻き、牛島ピーナッツチョコスナック、ハンバーグステーキ、オメギ餅、済州半々のり巻きなど、済州道の伝統が感じられるさまざまなフュージョン料理が楽しめる。

 済州市は夜市に移動式スタンドを32台設置した。電気や照明設備、いす、フォトゾーンなどがある。公募と書類審査、専門家による品評会を経て、運営者32人を選定した。在来市場で販売している食材を使って商品をつくり新鮮度を維持し、訪問者が負担なく食道楽旅行を楽しめるよう、価格も安く設定した。夜市の事業費として、国費と市費を合わせ10億ウォン(約1億円)が投じられた。

 済州市・元都心の中央路に位置する東門在来市場は、済州で最も古い常設在来市場だ。韓国観光公社が選ぶ「自治体別に見た、国民に人気の冬の観光地トップ20」に選ばれるなど、多くの観光客が訪れる観光名所の一つだ。夜市は一時、共同調理場の確保などをめぐって一部商人が反発し、白紙化の危機に陥った。しかし、元都心を活性化させ、夜間の観光客の増やそうというコンセンサスの下、どうにかオープンにこぎつけた。夜市は現在試験運営中で、不完全な部分を補い、3月30日に正式にオープンする。済州市のカン・インギュ市場育成担当は「済州東門在来市場の夜市で、済州ならではのグルメや見どころを提供し、夜間の観光スポットとして育成していく方針だ」と語った。

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