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オレンジ・黄色・ピンク…タクシーの色には意味がある!?
通りを歩いていると、オレンジや黄色、黒などさまざまな色のタクシーを目にする。タクシーの色はただ単に美観を目的としているのではなく、それぞれの用途や目的を含んでいる。では、タクシーの色に込められた意味を見てみよう。
◆オレンジ色のタクシー
最もよく目にするタクシーの色で、都市の美観やタクシー産業の活性化のため、2010年にソウル市が色を塗ったものだ。それまでシルバーや白などさまざまな色をしていたタクシーをオレンジ色に統一し、どこでも簡単にタクシーと一般車を区別できるようにした。
◆空色のタクシー
時折見掛ける空色のタクシーは別名エコタクシーと言われ、電気自動車が使われている。2014年9月に初めて導入され、現在法人タクシー15台、個人タクシー25台の計40台が運行中だ。LPGを使用するほかのタクシーに比べ燃費がよく、汚染物質を排出しないため、環境に優しい。料金は一般のタクシーと同じだ。
◆黄色いタクシー
黄色いタクシーは韓国タクシー協同組合所属の「COOP」タクシーで、一般の企業ではなく協同組合形態で運営されている。2015年7月に初めて導入され、組合所属なのでタクシー運転手が会社側に納める社納金がなく、乱暴運転や乗車拒否が減るものと期待されている。このタクシーも料金は一般のタクシーと同じだ。
◆黒いタクシー
黒いタクシーは一般のタクシーに比べ施設やサービスがいい模範タクシーだ。模範タクシーには乗車拒否がなく、深夜割増料金もない。また、道や市を越えても料金が割増にならない。しかし、基本料金は一般のタクシーに比べ高く、地域によって差があるが、一般的には5000ウォン(約500円)で、これはソウル基準では一般のタクシーの3000ウォン(約300円)に比べ高い。
◆ピンク色のタクシー
忠清北道清州市には女性だけが乗車することができるタクシーがある。最近、女性を対象とした犯罪が増えていることを受け、清州市では2012年から女性のみ利用可能なタクシーが運行中だ。車体はピンク色で、車内に全地球測位システム(GPS)を搭載しており、車両情報を携帯電話に送ってくれる。