韓国検察が、故シン・ヘチョルの手術を執刀した医師に対し、過失致死罪で実刑を求刑した。

 ソウル高裁第5刑事部は9日午後3時40分から、この医師の過失致死罪の控訴審公判期日を再開した。この日の裁判には、被告の医師が弁護人と共に出席した。

 この日の控訴審公判で、検察側は院長に対し懲役2年の実刑を求刑した。検察側は「告訴代理人が公訴状の変更や量刑意見についての文書を5枚ほど提出した。これを量刑資料として裁判部に提出したい」と話を切り出し、「今回の事件は極めて重大な事案にもかかわらず、被告人は死亡についての責任を果たそうとせず、改善もなされなかった」と主張した。

 これと共に検察は「適切な刑事処罰と共に、実刑を言い渡していただくことをお願いする」と裁判部に訴えかけ、公訴事実を全て有罪と認めて懲役2年の実刑を言い渡してほしいと伝えた。

 被告の医師は2014年、故シン・へチョルに胃腸管癒着剥離手術を施した際、小腸・心嚢に穴をあけて腹膜炎および敗血症を誘発させた過失致死の罪で在宅起訴された。故シン・へチョルは2014年10月17日に腸の狭窄症のため手術を受けたが、その後も入退院を繰り返した末、病室で心停止に陥り、緊急手術の甲斐もなく意識を回復しないまま低酸素虚血性脳損傷で世を去った。

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