半ズボン姿で氷水の中に飛び込み、魚のつかみ取りができる「華川ヤマメ祭り2018」が1月6日から28日まで、江原道華川郡で開催される。このイベントは、人口2万7000人の山里に観光客100万人が押し寄せる、韓国を代表する冬の祭りだ。今回で15回目を迎える。

 華川郡はヤマメ祭りに先駆け、12月23日にちょうちん点灯式を行い、祭りの雰囲気を盛り上げる。ヤマメをかたどった2万7000個のちょうちんが街を照らす。世界最大規模の屋内氷の彫刻広場もオープン。ここではフィンランドのヘルシンキ大聖堂をはじめ、歴代の冬季オリンピック開催国の建築物30点余りをかたどった氷の彫刻を見ることができる。毎週金曜・土曜の午後6時から9時まで、カナダ・ケベックのウインターカーニバルを思わせるパレードや大道芸など、さまざまな催しが繰り広げられる。

 祭りのメーンイベントである氷上釣りのための準備も最終段階に入っている。郡は祭りの期間中、190トンのヤマメを華川川に放流することにした。昨年に比べ30トンほど多い。会場の規模も歴代最大となる。今回は釣り用の穴を最大1万9017個開ける予定だという。昨年(1万6000個)に比べ3000個ほど増える見通しだ。特に、連日の寒さで氷の厚さが20センチを超え、祭りの成功を後押ししているようだ。自分で釣ったヤマメを味わえる魚焼き場や刺し身センターも、会場のあちこちに設けられる。平昌オリンピックの雰囲気を盛り上げるため、会場内のオルコミ城にはバーチャルリアリティー(VR)体験場や、オリンピックのマスコットである白虎の「スホラン」とツキノワグマの「バンダビ」と記念撮影ができるフォトゾーンなどが設けられる。
 祭り期間中、リアル・サンタ・イベントも実施される。郡は今年8月にフィンランドから「大韓民国サンタクロース郵便局本店使用権」を取得。会場を訪れた人が手紙やはがきを送ると、フィンランドのサンタクロースから返事を受け取ることができる。

 外国人観光客のための事後免税店も、今年初めて登場する。外国人観光客が該当の店舗で3万ウォン(約3000円)以上買い物をすると、商品の価格に含まれている消費税(付加価値税、個別消費税など)を出国時に受け取ることができる。

 チェ・ムンスン華川郡守(郡の首長)は「産業基盤がぜい弱だった華川郡にとって、ヤマメ祭りは本当に大切な資産。準備はすでに終わっているので、多くの観光客の皆さんに来ていただき、冬を代表するイベントであるヤマメ祭りを楽しんでいただきたい」と語った。

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