韓国最大の新兵養成所である陸軍訓練所がある忠清南道論山市に大規模な兵営テーマパーク「サンシャインランド」がオープンした。2014年11月に工事が始まってから3年目のことだ。サンシャインランドは論山市が陸軍訓練所とタッグを組み、観光産業の活性化のために企画した体験型施設だ。
 
　総事業費100億ウォン（約10億円）を投入し、論山市錬武邑に建設された敷地面積3万2497平方メートルのサンシャインランドには、サバイバル体験場をはじめスクリーン射撃場、バーチャルリアリティー（VR）サバイバルゲーム場、サドンアタックスタジオなどがある。陸軍訓練所に面会に訪れた家族のほか、一般人も軍隊文化を体験し、レジャー活動を楽しむことができる。毎年陸軍訓練所にやって来る入所者、面会に訪れる家族だけでも100万人に達する。サンシャインランドのオープン後、2週間で全国から2700人余りが入場した。
 

　サンシャインランドで最も目を引く施設は、サバイバル体験場とサドンアタックスタジオだ。サバイバル体験場（3830平方メートル）は、電子センサーが付いた銃器や戦闘用ヘルメット、ベストなどを着用し、20－60人が各チームに分かれ、市街戦を繰り広げる場所だ。建物や車両、ヘリコプターなどがあり、身を隠しながら戦闘を行う。
 
　サドンアタックスタジオには、1950年代のソウル・乙支路の国都劇場や周辺の路地が再現されている。6・25戦争（朝鮮戦争）のとき爆弾により破壊された建物や病院、理髪店、旅館があり、リアリティーが感じられる。ドラマの撮影にも使えそうなレベルだ。雨が降ったときは、室内射撃場でBB弾を撃つことができる。来年1月から営業予定のVRサバイバルゲーム場では、VR装備を身に着け、仮想現実の中で実感あふれる銃撃戦を体験することができる。
 
　また、来年4月には1910年代の街を再現したドラマのセットができる。ここで、ドラマ『寂しくて光り輝く神－鬼』（tvN）や『太陽の末裔（まつえい）』（KBS第2）で知られる脚本家キム・ウンスクの新作『ミスター・サンシャイン』（tvN）の撮影が予定されている。ファン・ミョンソン論山市長は「韓国最高レベルの兵営体験場であるサンシャインランドは、論山の観光産業にとって未来の成長源になるだろう。軍事兵営文化を活用した論山ならではの独特な観光商品を開発し、地域に活力をもたらしたい」と語った。