K-POP
韓国最高裁「ロイ・キム『春・春・春』は盗作でない」
歌手ロイ・キムさん(本名:キム・サンウ、24)のヒット曲『春・春・春』に浮上していた盗作疑惑に対し、4年を経て大法院(最高裁判所に相当)の確定判決が出た。大法院第3部(パク・ポヨン大法院判事)は作曲家キム・ヒョンヨン氏がロイ・キムさんを相手取り自身の曲を盗作したとして起こしていた損害賠償請求訴訟で、キム・ヒョンヨン氏の請求を棄却した二審判決を支持、判決が確定したと4日、明らかにした。
ロイ・キムさんが2013年4月にリリースした『春・春・春』は各音楽配信チャート・ランキングで上位にランクインしてヒットした。ロイ・キムさんが今年6月にリリースした1stアルバムにもこの曲が収録されている。キム・ヒョンヨン氏は『春・春・春』のサビの2小節について、自身が2012年7月に作詞・作曲したキリスト教音楽『主の風景なって』のサビを盗作したものだと主張、ロイ・キムさんと所属事務所を相手取り2100万ウォン(約220万円)を賠償するよう訴訟を起こしていた。キム・ヒョンヨン氏はこれら2つの曲のリズムが「カントリー・リズム」で同一だとも主張していた。
一審と二審では「音楽は、一部の音やリズムが変わっただけでも全体的な雰囲気や聞く人の感情まで変わる。キム・ヒョンヨン氏とロイ・キムさんの曲の一部に類似した部分はあるが、両曲が実質的に類似していると見なすことはできない」と判断していた。
また、大法院は「ロイ・キムさんの曲のメロディーは修正作業を経て完成したもので、最初からキム・ヒョンヨン氏の曲をもとに製作されたと見なす証拠はない。一審・二審の判断に問題はない」としている。