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ソウルの経理団通りに劣らない! 光州・東理団通りが人気
「ソウルの友人2人と一緒に来たのですが、とてもいいですね」
もともと全南道庁があった場所に位置する国立アジア文化殿堂のすぐそばにある住宅街、光州市東区東明洞の路地で会ったキム・ウンヒョンさん(24)は友人に、カフェやさまざまな飲食店が人気を集め、今注目の「ホットスポット」になっている東明洞一帯を案内していた。キムさんたちは路地を散策しながら、レストランとしてオープンする直前の、庭園が美しい2階建ての住宅の様子を眺めていた。友人の一人は「ステキ。最初からいい感じ」と語った。
アジア文化殿堂から横断歩道を渡ったところにある東明洞側の路地の入り口は、遮るものがなく、広く見渡すことができた。昔の光州女子高校の敷地は塀が取り払われ、自動車600台が収容可能な駐車場に変わった。東明洞一帯の路地に沿って歩くと、小ぢんまりとしたカフェやレストラン、ベトナムや中国、日本、ハワイなど各国・地域の飲食店、ベーカリー、麺料理店、ゲストハウス、小さな書店、洋服店などがある。ソウル市内の経理団通りと似ていることから、ここは「東理団通り」と呼ばれるようになった。鶏肉炒めなどを提供する店に入ったところ、若者30人ほどで混雑していた。店主イ・ガルポさんは「4カ月前にオープンした。一日に鶏60-70羽を使うほど忙しい」と語った。さまざまな眺めが楽しめるよう改造された住宅の1階・2階、庭園などでは、若者たちが話に花を咲かせていた。チャン・ドンイン東明洞長は「夜になると各店とも若者たちでにぎわう。現在100店舗ほどあるが、今も増え続けている」と語った。
2005年に全南道庁が全羅南道務安郡に移転した後、中心街の活気がなくなり、高級住宅街だった東明洞もさびれ、かろうじて塾が営業しているくらいだった。最近、東明洞一帯がスポットライトを浴びているのには、2015年11月にオープンした国立アジア文化殿堂が一役買っている。芝生の丘がピクニックの名所として知られる「ハヌル庭園」側から横断歩道を渡ると、すぐに東明洞の入り口にたどり着く。昨年の国立アジア文化殿堂の入場者数はおよそ220万人。イ・ジョンイン文化創造課長は「文化殿堂を訪れる人たちが周辺に立ち寄るケースが多く、東理団通りの人気が高いようだ」と話している。