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ソン・ソンミの夫殺害事件、発端は祖父の資産争い
女優ソン・ソンミの夫A氏が殺害された事件は、資産家の祖父の財産を横領しようとしていた孫B被告から始まったことが判明した。
ソウル中央地検刑事3部(部長:李進東〈イ・シンドン〉部長検事)は26日、日本留学中に親しくなったC被告に現金20億ウォン(現在のレートで約2億円、以下同じ)などを約束してA氏殺害をそそのかした罪で、B被告を追起訴したことを明らかにした。この人物はB被告の教唆により今年8月、ソウル市瑞草区にある法務法人の会議室にて、準備していた凶器でA氏を刺して殺害した罪で裁判にかけられている。
B被告は父親・法務法人などと共に、在日韓国人1世の事業家だった祖父が保有する680億ウォン(約69億円)相当の不動産を横領するするため贈与契約書などを偽造し、預金数億ウォン(1億ウォン=約1009万円)を引き出した罪で、13日に逮捕・起訴された。B被告の祖父は、京都に大規模なホテルを所有する事業家だ。
A氏は、この事業家の娘の孫で、B被告とはいとこ同士だった。B被告などが母方の祖父の財産を横領しようとしたことを受け、今年2月の私文書偽造などの罪で告訴した。警察は今年7月、在宅起訴の意見を付けて検察に送致した。A氏とB被告は、それぞれ祖父の財産をめぐって民事訴訟中だった。
検察による捜査の結果、B被告はA氏を取り除こうと決心した。B被告は、日本で知り合って今年5月から一緒に暮らしていたC被告に「20億ウォンと家族の扶養、弁護士費用を用意する」と言って、A氏殺害を求めた。さらにB被告は「弁護士(A氏の義兄で、民事・刑事事件担当)も殺せ」とも要求し、C被告が負担を感じて拒絶すると、「(弁護士が恐怖を抱くように)弁護士の前で被害者を殺せ」とそそのかしていたことが分かった。