1945年ベルリン。終戦が近づいていたころ、参謀を引き連れたヒトラーは国民擲弾兵らと会い、酒や食事を振る舞った。実際にあった出来事かどうか分からないが、あってもおかしくないストーリーをジオラマで表現。ドイツ軍を素材にジオラマを制作したチャン・ヨンミンさんの作品だ。
 
 ジオラマのあちこちに見られる軍人や装備もチャンさん自身が色を付けたもの。金属線を切り、接着剤などを使って眼鏡を作っているが「サイズが小さいのでルーペを2個も使って作業している」と言うチャンさん。

 

 

 
 チャンさんの作品のもう一つの特徴は、発光ダイオード(LED)を活用していること。部屋の電気を消し、LEDを付けると、夜景のジオラマが浮かび上がるが、普段見るときとは異なる印象の作品になる。
 
「作ってみたいジオラマはあるか」という質問に、チャンさんは「第二次世界大戦時のノルマンディー上陸作戦」を挙げた。映画『プライベート・ライアン』の舞台としても有名な戦闘だ。チャンさんは「血が飛び散り、手足がちぎれるような戦争の悲惨さを、ジオラマを通じてぜひ一度表現してみたい」と語った。

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