菊の花のようだった女性。女優の故チャン・ジニョンが世を去ってから、早8年となった。

 1日は故チャン・ジニョンの8周忌に当たる。故人は8年前の2009年9月1日、胃ガンで闘病の末、世を去った。享年35歳。ガンと診断されて闘病生活を始めてから、およそ1年のことだった。

 故チャン・ジニョンは08年9月に末期の胃ガンと診断されて闘病をスタートさせ、翌年7月には療養のため渡米も行ったが、症状が悪化したため8月から再び入院治療を受けた。しかし、遂に回復することなく目を閉じた。

 チャン・ジニョンはユニークなマスク、人を引き付ける演技、そして堂々とした気品を持つ女優だった。

 1993年のミス・コリア忠清南道・真に選ばれたチャン・ジニョンは、97年にドラマ『私の中の天使』で演技を始めた。00年にキム・ジウン監督の『反則王』で本格的に韓国映画界入りを果たし、スクリーンで大活躍した。『サイレン』、『鳥肌』、『オーバー・ザ・レインボー』、『菊花の香り ~世界でいちばん愛されたひと~』、『シングルズ』、『青燕』、『恋愛、その耐えられない軽さ』などに出演した。07年に放送された9年ぶりのテレビドラマ復帰作『ロビイスト』が、チャン・ジニョンの最後の作品になってしまった。

 チャン・ジニョンが世を去った後も、彼女を追悼する気持ちは受け継がれている。わけても故チャン・ジニョンの父チャン・ギルナムさんは、娘の母校、全州中央女子高に5000万ウォン(現在のレートで約490万円)を寄託し、「ケアム奨学会」も設立した。11年5月には故人をたたえるチャン・ジニョン記念館が全羅北道任実にオープンし、今なおチャン・ジニョンのことを覚えているファンを迎えている。

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