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道路も線路OK! 「レールバス」が走る
道路と線路の両方を走ることができるレールバスが開発され、へき地の路線などに導入されるものとみられる。
韓国鉄道公社(KORAIL)は「現在、25人乗りバスを改造して作ったレールバスの安全性を検証しており、追加の技術開発が終われば3台準備し、早ければ2019年末に江原道旌善エリアの旌善線などに投入する計画だ」と6日発表した。
レールバスは、バスが線路の上も走ることができるよう、一種の補助輪的な役割を果たす「ガイドホイール」を取り付けた車両。25-35人乗りバスを改造して作る計画で、線路上を時速80キロで走ることができる。韓国鉄道公社の担当者は「必要な場合、車両3台を連結して運行すれば、75-105人乗車できる」と語った。レースバスは道路も走ることができ、鉄道駅に着いたら観光スポットやバス停留所まで道路走行が可能。道路を走るときはガイドホイールを持ち上げた状態で走行する。
韓国鉄道公社は今年初めからレールバスの試験車両を製作し、大田の試験線路で走らせている。レールバスの開発にはおよそ20億ウォン(約2億円)が投じられるものとみられ、車両1台の製作費用は3億ウォン(約3000万円)ほど。韓国鉄道公社側は「英国ではバスを完全に列車に改造して運行した事例があり、日本は2020年までにレールバスと似た形態のDMV(Dual Mode Vehicle)を商用化する計画だ」と話している。
韓国鉄道公社は「レールバスが導入されれば、へき地路線の赤字を減らす一方で、運行回数は増やすことができる」と説明。たとえば旌善線にレールバスを導入すると、旌善線で発生している年間赤字18億ウォン(約1億8000万円)を13億ウォン(約1億3000万円)へと5億ウォン(約5000万円)ほど減らし、列車の運行回数は現在(観光列車片道2本)の6.5倍水準の片道13本に増やすことができるものと期待されている。レールバスを導入すれば、現在運行中のセマウル号、ムグンファ号などの列車に比べ、運営費などを削減することができるからだ。韓国鉄道公社は、利用者が少なく赤字が発生しているほかのへき地路線などにもレールバスを導入できるものと期待している。