全羅南道木浦市の北港と高下島を結ぶ木浦大橋は2012年に開通した。全長4129メートル、幅35-40メートルの上下4車線道路が海の上を通っている。最近では木浦大橋から見る真っ赤な夕日が、新たな観光商品として人気を集めている。高下島と儒達山を結ぶ全長3230メートルの海上ロープウエー(6月着工、来年完成予定)も、木浦の名物になるだろう。

 

 儒達山のふもとでは、昔の日本領事館(国家史跡第289号)と東洋拓殖株式会社木浦支店の建物(全羅南道記念物174号)がそれぞれ木浦近代歴史館本館(1館)、別館(2館)にリモデリングされ、観光客を迎えている。朴洪律(パク・ホンリュル)木浦市長は「日本による植民地時代における木浦受難の歴史を振り返り、『近代への時間旅行』に出掛ける場所」と話している。

 一方、天然記念物第500号に指定された冠岩一帯には「冠岩文化タウン」が造成され、木浦自然史博物館をはじめ、国立海洋文化財研究所、木浦生活陶磁博物館、木浦文化芸術会館、木浦文学館、南農記念館、重要無形文化財伝授教育館など、文化施設が集まっている。木浦市が観光スポットとして造成した三鶴島には、ナムヨン公園、三鶴島公園、金大中(キム・デジュン)ノーベル平和賞記念館、木浦ヨット・マリーナ、木浦子ども海科学館などがある。また、外達島は夏の避暑地として人気が高い。テナガダコ、三合(発酵させたエイとゆで豚、キムチをサンチュやエゴマの葉に包んで食べる料理)、ニベの刺し身、マナガツオの刺し身などが有名だ。

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