アルコール度数の高い酒を飲んで酔う時代は過ぎ、軽く楽しむ飲酒文化が広まっている。女性たちを中心に酒の味自体を楽しむ文化が形成され、ソフトで甘い酒を買い求める人が増えているというわけだ。こうした現象を反映するかのように、アルコール度数の低さを売りにしたマッコリ(韓国伝統の濁り酒)やウイスキーが登場するようになってきた。

◆マッコリ:6-8度→5度

 90年以上の歴史を誇る砥平酒造は、アルコール度数の低い酒が好まれる最近のトレンドに合わせ、主力商品の砥平生マッコリのアルコール度数を5度に下げた。これまでマッコリのアルコール度数を6-8度以上に保ってきたが、マッコリを楽しむ世代が中年から若い世代に広まっているのを受け、度数を下げたというわけだ。アルコール度数を下げたことでマッコリの味がよりいっそう際立ち、若者や女性たちから人気を集めている。そのほか滑らかなのどごし、二日酔いになりにくいことも、消費者の間で高く評価されている。

◆ウイスキー:40度→36.5度

 強い酒の代名詞と言われるウイスキーも、アルコール度数の低い商品が出ている。韓国のウイスキーメーカー「ゴールデンブルー」は、アルコール度数40度以上がメーンの韓国ウイスキー市場で初めて、36.5度のウイスキーを発売。韓国ウイスキー市場は8年連続でマイナス成長を続けているが、アルコール度数の低いウイスキーは人気を集めている。アルコール度数が下がったことにより、これまで店で飲むイメージが強かったウイスキーが、家で一人で酒を飲む人たちに好まれるようになった。

◆ワイン:13-14度→7度

 ワインも、アルコール度数の低いスパークリングワインが人気だ。家で酒を飲む人が増えている現在のトレンド、ワインの大衆化により、相対的にアルコール度数の低いスパークリングワインが人気を集めている。昨年、白ワインと赤ワインの輸入量は減少したが、スパークリングワインの輸入量はむしろ増加した。スパークリングワインは一般的な白ワインや赤ワインに比べアルコール度数が低く、糖度が高いため、女性や若い消費者たちの好みにマッチしている。

ホーム TOP