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樹齢100年の松の香りで心身リフレッシュ /安眠島
忠清南道泰安郡の安眠島に生えている安眠松は、朝鮮王朝時代から貴重とされてきた。木材を管理・保護するため、伐採が禁止されたり、入山が禁じられていた地域が73カ所もあったほどだ。安眠松は丈夫な上に太い幹、腐りにくい性質から、景福宮や昌慶宮など国の重要な建物に使用されてきた。国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産に登録されている水原華城を築いた当時(1794-1796年)、長さ9メートル、直径67センチ以上の安眠松344本を使用したという記録もある。 安眠島の自然休養林には、樹齢100年以上の安眠松が3.81平方キロにわたり群生している。松の香りとフィトンチッドが心身をリフレッシュさせてくれるとし、訪れる人が後を絶た
ない。
黄土草家や山林休養館など、宿泊できるのは22部屋だが、毎月1日に予約受け付けが始まると、直ちに予約が埋まるほど競争が激しい。韓国式庭園や珍しい植物が見られる樹木園、山林文化に関する資料が保存されている山林展示館も人気だ。
自然休養林から島の南方へ車で20分ほどのところにヨンモク港がある。5-6月の盛漁期に獲れたイカナゴを洗った後、泰安産の天日塩と1対1の割合で混ぜ、海風に当てながら1年以上発酵させて作る魚醤で有名な場所だ。においがきつくなく、すっきりした味が特徴で、キムジャン(越冬用のキムチ漬け)の時期が近づくと、全国から注文が殺到する。価格(5キロ入り8000ウォン=約800円、10キロ入り1万5000ウォン=約1500円ほど)が手頃なので、安眠島に遊びに来たついでにイカナゴ魚醤を買っていこうと、わざわざヨンモク港に立ち寄る観光客も多いという。