【ソウル聯合ニュース】韓国のKBS第2で毎週水、木曜に放送されるドラマ「キム課長」(原題)で主人公キム・ソンリョンを演じる俳優のナムグン・ミンが聯合ニュースの電話インタビューに応じた。

 先月25日にスタートした「キム課長」は、視聴率が初回の7.8%から今月9日に放送された第6話は16.7%を記録した。第4話以降は同じ時間帯にSBSで放送されるイ・ヨンエ主演のドラマ「師任堂(サイムダン) 色の日記」の視聴率を上回り、人気急上昇中だ。
 以下は一問一答。
――「キム課長」の人気を実感しているか。
「私は出演者なのでよく分からないが、視聴率が伸びているので、それで少しは実感している。(視聴率が)もっと上がってほしいが…(笑)。とても幸せでうれしいが、ドラマは始まったばかりだ。20話のうち6話まで放送され、まだ14話残っている。緊張を緩めてはいけない。祝杯をあげるにはまだ早い」
――「キム課長」がヒットするという自信があったか。
「俳優として、どんな作品に出演しようとうまくできるという思いがある。自分の出演作に対しうまくいかないはずだとは思わないだろう。今回も『楽しみながらやろう』という気持ちだったが、予想していた以上にコミカルな要素が強まったと思う。頭からカクテキの汁が流れ落ちる設定などは、文章で読んだときと画面で見たときが異なる。台本に書かれている内容を演じようとすると、はるかに強烈なコミカル要素が現れる(笑)」
――「ナムグン・ミンがおもしろい」と評判だ。元々コミカルな面があるとの話もあるが。
「悪役を演じていたころは強面だと言われたが、最近は顔を見ただけでもおもしろいと言ってもらえる(笑)。私にコミカルな面があるからというよりは、キム・ソンリョンという役柄についていろいろ研究したおかげだ。そうせざるを得なかったのは、前出演作の『野獣の美女コンシム』のジャンルがロマンチックコメディーで、『キム課長』もコメディーだからだ。前作で演じた役との違いを持たせる必要があるのに加え、笑いを与えなければならない。以前にも増して役作りに打ち込んでいる。キム・ソンリョンがどういう人なのか、彼だったらどんなリアクションをするだろうかなど、徹底的に分析している」
――キム・ソンリョンはどういう人物か。
「『野獣の美女コンシム』で演じたアン・ダンテは清らかな心の持ち主で恥じらいもある少年のような雰囲気のコミカルなキャラクターだった。キム・ソンリョンは酸いも甘いも知り尽くしている。もちろん心優しい面もあるが非常に道徳的とはいえない。視聴者も、あまりにも善良な主人公よりは、少し悪い心を持っていたが自分の意志とは関係なく義人へと変わっていく主人公の方がおもしろいと感じているようだ。キム・ソンリョンは表現の仕方がとても積極的で熱心だ。恥知らずで、話すときに表情がはっきりしている。男らしさがある。普通ではないが温かみがある」
――助演から主演にステップアップし、主人公を演じるまでになった。感慨深いものがあるのではないか。
「2011年にMBCの『私の声が聞こえる?』に出演し、好反応を得た。その後、どんな役を演じるかについてかなり悩んだが、演じる役でなく演技について悩むべきだった。(演じる役を悩んでいるうちに)作品にもめぐりあえず2年ほど休んだ。そしてようやく『こんなやり方ではいけないような気がする』と反省した。
 どの役を演じるかよりも、作品と演出家、脚本家をみて出演作を決めようと考え方を変えた。どんな役であれ演じ切ったときに感じるエクスタシーを自分の喜びにしようと決心した。それから演技に対する姿勢も変わった」
――「キム課長」の共演者たちも演技派ぞろいで、さらにやりがいがありそうだが。
「もちろんだ。自分の演技も重要だが、共演者のおかげで心強い。ドラマは一人で成り立たない。みんなで一緒に作り上げていくものなので出演者の演技がかみ合うことが重要だが、その面でわれわれは優れている。出演者の調和は後半に向かうにつれより光を放つだろう。期待してほしい」

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