アニメ映画『君の名は』が、『マスター』を抑え前売り率トップに躍り出て注目を集めている。

 映画『君の名は』は3日午後1時50分現在、リアルタイム前売り率が20%を超え1位となった。続いて『マスター』、さらに『パッセンジャー』、『SING』、『ラ・ラ・ランド』の順となった。(映画振興委員会・映画館入場券統合ネットワーク調べ)

 『君の名は』の正式公開は4日だが、同作は封切り前の12月31日から1月1日にかけて大規模な有料試写会を開催した。275館で1日3万7000人の観客を動員、2日間で7万5000人近くが観賞した。一般の商業映画でも、封切り初日に300以上のスクリーンを確保するのは容易ではない。『君の名は』の有料試写会は事実上の変則公開で、劇場の慣例に混乱をもたらしている。昨年も映画『釜山行き』が、変則公開のため、1000万人動員映画の名に傷がついたことがある。

 『君の名は』のリアルタイム前売り率が高くなった理由も、変則公開と無関係と見ることはできないという指摘がある。同作は日本での公開および興行、受賞などで既に話題になっている作品だが、興行面では、実際に映画を見た一般の観客の反応がより重要な尺度となる。先に映画を見た観客を通して形成される口コミが、映画に対する関心を引き付けるのだ。

 『君の名は』は昨年日本で公開されて1500万人の観客を動員し、日本の歴代映画興行第4位、歴代アニメ興行第2位を記録した。中国では1000億ウォン(現在のレートで約97億円)近い興行収益を上げ、米国ロサンゼルス映画批評家協会(LAFCA)からアニメーション賞も受賞した。


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