K-POP
BIGBANG8年ぶりのフルアルバム発表 「愛着は強い」
ソウル市合井洞のYGエンターテイメント社屋では、ビル入口から地下の食堂に至るまで、旅行用のスーツケースがぎっしり並べられている。「1年の半分以上はツアー中」(T.O.P)というアイドルグループBIGBANGのメンバーやスタッフのスーツケースだ。「ツアーをひんぱんにやって、メンバーも(ツアーが)好きなので、音盤の作業にちょっとスピードが出ないという欠点はある」(G-DRAGON)と冗談めかした愚痴が出るほど。
BIGBANGは最近、フルアルバム「MADE the Full Album」を発表した。これまでミニアルバムやシングルは絶えず発表していたが、フルアルバムを披露するのは8年ぶりだ。入隊を来年2月に控えているT.O.P(本名:チェ・スンヒョン)は「BIGBANGの名前では、当分は最後の音盤になるので、そのぶん愛着は強い」と語った。またG-DRAGON(クォン・ジヨン)、SOL(トン・ヨンベ)、D-LITE(キム・デソン)、V.I.(イ・スンヒョン)の4人も入隊を控えている。SOLは「とりあえず来年はソロ活動を中心に準備中」と語った。各メンバーが軍服務を終えるまで、BIGBANGの名前で音盤を発表する計画はないが、2-3人でチームを組んで新曲を発表する計画はあるという。
今回の音盤には、「FXXK IT」「LAST DANCE」「GIRLFRIEND」という3曲の新曲とこれまでに発表した8曲、合わせて11曲が収録されている。「LAST DANCE」はリズム&ブルース(R&B)スタイルのスローな曲。G-DRAGONは「13歳のとき練習生としてYGに入ったが、もう29歳になった。30代にさしかかりつつあるメンバーの複雑微妙な感情を盛り込もうと思った」と語った。「FXXK IT」は、人気テレビドラマ『応答せよ』シリーズを連想させる復古風のミュージックビデオで話題を集めた。この2つのナンバーは、発表からわずか10時間でそれぞれ再生200万回以上を記録した。
BIGBANGは最近、経済専門誌『フォーブス』が選ぶ「世界で最も稼いだスター100人」でも、4400万ドル(約51億円)で第54位にランクインした。30歳以下に限ると世界で第13位。T.O.Pは「軍服務を終えて30代中盤になった後も活動していることを、ときどき想像する。その時も情熱と自信が残っていたら、BIGBANGとして活動を続けるだろう」と語った。