スターインタビュー
インタビュー:『雲を思う月光』クァク・トンヨン「来年の目標は恋愛」
俳優クァク・トンヨンが、来年の目標に「恋愛」を挙げた。クァク・トンヨンは11月1日、ソウル市中区小公洞で行われたインタビューで「今年は『雲を思う月光』に出演したのが大きな収穫だった。怠けず今のように一生懸命やれば、またいい作品に出会えると思う。そして、是非恋愛したい」と語った。
クァク・トンヨンは、10月18日に最終回を迎えたドラマ『雲を思う月光』(KBS2)で護衛の武士「キム・ビョンヨン」を演じた。朝鮮王朝随一の剣士にして、王世子イ・ヨン(パク・ボゴム)を側で守る人物。イ・ヨンが唯一、胸の内を打ち明けられる竹馬の友という役だ。
クァク・トンヨンは「男子は傘を持つだけでも、武士のように振り回すのではないか。以前から、護衛の武士の役は是非やってみたかった」と語った。ドラマの準備期間は2週間程度と短かったが、キャラクターに興味を抱き、集中して訓練した。週末を含め、毎日アクションスクールに通った。幸い、アクションチームとは前作『感激時代~闘神の誕生』(KBS2)で呼吸を合わせたことがあったので、一部打ち身を作ったほかは大きな怪我もなく撮影を終えた。
クァク・トンヨンが演じた「キム・ビョンヨン」というキャラクターのロールモデルは、アニメ作品『るろうに剣心』に登場する。同作の主人公・緋村剣心を投影し、剣を抜く姿勢から素早い剣さばきまで参考にした。『雲を思う月光』で豪快なアクションを展開できたのは、そのお陰だ。
「アクションの演技は負担でしたが、冒険したかった。いつか作品で剣を使ってみたかったので、『雲を思う月光』の話が来たとき、欲を出しました。『キム・ビョンヨン』は受動的な武士ではなく、能動的に行動して『イ・ヨン』と呼吸を合わせられるので、さらに良かったです。何より、『朝鮮第一剣』という称号を持つキャラクターが本当に素敵でした。もしチャンスがあれば、武士たちの物語を中心にした作品に出演したいです」
クァク・トンヨンはもともと、ミュージシャンを夢見ていた。練習生暮らしを3年やって、俳優に転向した。デビューが遅れ、スランプも到来し、たまたま演技に足を踏み入れた。クァク・トンヨンは「最初はストレスを感じたが、今では演技するのは自由で幸せだと感じる。この先もっといい俳優になりたいという欲が出た」と語った。
「練習生時代が空しかったとは思わない」というクァク・トンヨン。「子どもだったが、デビューに向けて激しく競争し、その経験が今の演技にもにじみ出ていると思う」と語った。今年で21歳のクァク・トンヨンが「熟練した演技をする」と評される理由の一つだ。
クァク・トンヨンは6年にわたって独り暮らしをしている。現在は、所属事務所FNCエンターテインメントがソウル市江南区清潭洞に用意した住居で暮らしている。クァク・トンヨンは「一人暮らしは寂しくないかといわれるが、いつの間にか慣れた。今年はいろんなことがあったが、来年はガールフレンドと付き合えればいいと思う。理想は、外見より、礼儀正しい人」と打ち明けた。ただし「恋愛するとしても、付き合いを公表はしないだろう」と笑った。
「来年も今年のように」。クァク・トンヨンの希望だ。クァク・トンヨンは「未来の計画を細かく決めるより、一日を一生懸命過ごすスタイル。まだ若い俳優だが、毎年熱心にやって、30歳ごろには『信用できる俳優』というタイトルを手に入れられればと思う」と将来の希望を語った。