俳優シン・ドンウク(34)が、作家として人々の前に立つことの思いを語った。

 シン・ドンウクは22日午後3時、ソウル市合井洞のカフェで行われた長編小説『書きます、宇宙日誌』の記者懇談会に出席して「2013年、ファンに『芸能界へカムバックするつもり』と約束していたが、コンディションが回復せず、確約できることもなかった。それでも、約束は守りたかった」と語った。

 シン・ドンウクは「約束を守れる方法が、まさに文を書くことで、小説を書くことにした」「僕はしばらく苦しんだけれど、僕と同じく試練と向き合っている人は、生きる意欲をなくすケースが多い。そんな人々に、僕みたいに今すぐできることをやればいい、切り抜けられるという信念を示したかった」と語った。

 シン・ドンウクが執筆した小説『書きます、宇宙日誌』は、軌道エレベーター建設プロジェクトのため宇宙に旅立った主人公が漂流してしまうというストーリー。寂しく、つらかったシン・ドンウク自身の経験が盛り込まれた。

 さらにシン・ドンウクは同日、自分の左腕の状態についても「左手は、全体が痛いわけではない。上の部分は感覚が同じようなものだが、下の部分は鋭敏な状態」と説明した。

 シン・ドンウクは現在、難病の「複合性局所疼痛症候群(CRPS」にかかっており、闘病中だ。2010年に韓国軍へ現役入隊したシン・ドンウクは、訓練中に負傷し、CRPSと診断された。CRPSは、外傷の後、特定の部位に発生する慢性的な神経性の痛みで、まだ完治させる方法がない難病だ。

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