映画
蒼井優は清純派? 「自分でもよく分かりません」
日本のトップ女優・蒼井優が第21回釜山国際映画祭開幕9日目の14日午後、釜山市内の東西大学コンベンション・ホールで映画『オーバー・フェンス』の記者懇談会に出席した。
『オーバー・フェンス』は日本の北部の町を舞台に、それぞれ苦悩を抱えた男女の物語。蒼井優が演じる「聡(さとし)」という女性は、妻と離婚して故郷に戻った男・白岩(オダギリジョー)の無為の日常生活に入り込んでくる設定だ。蒼井優は昼間は遊園地で働き、夜はホステスをする風変わりな女性を演じ、今までとは違う一面を見せている。
「特に韓国の観客の間では清純派女優として知られていますが、破格のイメージチェンジをした心境は?」と問われると、蒼井優は「私が観客の皆さんにどのようなイメージに見えているのか、実はよく分かりません。私自身も自分のことをよく分かっていない気がします」と答えた。
そして、「今回の映画で出演オファーをいただいた時、自然に『やってみたいな』と思ってお受けしました。『何かイメージを変えられたらいいな』『変身してみよう』と決心して出演を決めたわけではありません。韓国の皆さんがこの作品を見て、聡という人物をどのように感じるかは分かりませんが、何か特別な部分があるこの人物を受け入れていただければと思います。私がとても好きな映画になりました。好きなものを韓国の皆さんと共有したいという気持ちです」とも言った。
清純派というイメージが強い蒼井優をなぜ聡役にキャスティングしたのかという質問に、山下敦弘監督は「私には『蒼井優は内面的な強さとパワーを持っている』というイメージがありました。力を外には見せず、内に秘めているようなイメージです。蒼井優さんが聡という役をどのように演じるか興味があったし、期待していたのでキャスティングしました」と答えた。