今夏のドラマ界は、夏の暑さに負けないスターたちの激しい戦いを予告している。チャン・ヒョク、キム・レウォン、オム・テウンなど名前を聞いただけで作品への関心がかき立てられる俳優たちから、パク・ボゴム、キム・ウビン、イ・ジョンソクなどここ数年でドラマ界の実力者へとのし上がったアイドルクラスの俳優たちに至るまで、視聴者の心をつかむため対決を繰り広げることになる。今年上半期にブームを起こした、『太陽の末裔』(KBS第2)の主役ソン・ジュンギを越えていくのは一体誰か。

■「兄貴」登場、ソン・ジュンギのことは忘れろ!

 まずはチャン・ヒョク&キム・レウォンの復帰と対決に興味が湧く。二人はそれぞれ今月20日から始まる新番組に出演、視聴者の前に戻って来る。

 チャン・ヒョクはKBS第2の月火ドラマ『ビューティフル・マインド』、キム・レウォンはSBSの月火ドラマ『ドクターズ』に出演する。たまたま、二人とも神経外科医役を演じることになったが、作っていくキャラクターは違う。

 チャン・ヒョクは、他人に共感しない医師が、患者の奇妙な死に関わっていく中で愛に目覚め、人間性を取り戻していく姿を描く。一方キム・レウォンは、辛さに耐え、真の愛を通して正義あふれる医師になっていく姿を描いていく。重量感が魅力の二人の対決がどのように展開していくのか、期待が集まっている。感情のない医師、感情のある医師、どちらが視聴者に選ばれるのか、気になる。

 このほか、昨年11月に放送が終了した『錐』以来7カ月ぶりにテレビに戻って来るチ・ヒョヌ、『一理ある愛』から1年4カ月ぶりのドラマ復帰を果たすオム・テウンは、SBSの水木ドラマ『ウォンテッド』に出演する。チ・ヒョヌは熱血刑事、オム・テウンは天才とも俗物とも評されるプロデューサーを演じ、視聴者獲得に総力を挙げる予定だ。

■狙うは若い女性のハート

 今夏のドラマ界に登場するのは「兄貴」たちだけではない。キム・ウビンにイ・ジョンソクという、女性のハートをつかむ若いスターも登場する。しかもここに、パク・ボゴムまで加わる。

 キム・ウビンは、7月6日からKBS第2でスタートする『やけに切なく』に出演する。『相続者たち』以来2年7カ月ぶりに視聴者の前へ戻ってくるキム・ウビンが演じるのは、傍若無人なトップスター。相手をぞんざいに扱うこの男が、回を重ねるにつれ、甘い愛の主人公になる予定だ。制作陣もキム・ウビンの魅力にハマッた-といわれるほど。

 ドラマを通して女性のハートを狙うもう一人は、イ・ジョンソク。『ピノキオ』以来1年6カ月ぶりに『W』で復帰を果たすイ・ジョンソクは今回、射撃の金メダリストにしてベンチャービジネスの青年財閥という冷徹な天才を演じる。これまで幾つもの作品で、ソフトなカリスマとして視聴者を魅了してきたイ・ジョンソクだが、今回は冷静な姿で以前とは異なる魅力を振りまく予定だ。時には重々しく、時には愉快に、視聴者の心をつかむと期待される。

 パク・ボゴム&イ・ジュンギが今年8月にドラマ復帰を果たすことも期待を集めている。

 tuNの『応答せよ1988』で女性のハートをつかんだパク・ボゴムは、8月15日放送開始予定の『雲が描いた月明かり』に出演する。今回パク・ボゴムは、前作で見せた善良な男性ではなく、謹厳な王世子を演じる。君主として成長していく番組中の姿を通して、「男になる」パク・ボゴムの姿を見ることができるという期待感も高まっている。

 各期、それぞれ別の作品で自分の魅力を存分に振りまくスターたち。ソン・ジュンギ降板後のひっそりとしたドラマ界で、一体誰が新たなブームを起こす主人公になるのか、その行方が注目される。

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