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トップ女優のケーブルTVドラマ出演増加 その理由は?
【ソウル聯合ニュース】韓国のトップ女優、チョン・ドヨン、コ・ヒョンジョン、キム・ヘス、チェ・ジウがケーブルテレビ「tvN」のドラマに相次ぎ出演している。数年前に地上波3局の独占体制が崩れた後、tvNが着実に存在感と影響力を増し、トップクラスの役者を取り込んでいることが分かる。
チョン・ドヨンは7月8日に放送開始のtvNの新ドラマ「グッド・ワイフ」(原題)に主演する。映画「シークレット・サンシャイン」で2007年のカンヌ国際映画祭の女優賞を韓国人として初受賞した後、映画中心の活動が続いており、11年ぶりのドラマ出演となる。オファーした制作側ですら出演を期待していなかったという。
この作品は米国の同名人気ドラマのリメークだ。チョン・ドヨンは、出世街道を進んでいた夫がスキャンダルで逮捕されたことから十数年ぶりに専業主婦から弁護士に復帰する主人公を演じる。
現在放送中のドラマ「ディア・マイ・フレンズ」(原題)に出演するコ・ヒョンジョンの場合は主演でもない。シニア層を描いたこの作品で、コ・ヒョンジョンは彼らをアシストすると同時に観察者であり、語り手を担っている。名だたる演技派ベテラン俳優を支える役割だが、コ・ヒョンジョンは出演を快諾した。人気脚本家ノ・ヒギョン氏が手掛ける作品だからだ。「あれだけ願っていたノ・ヒギョン氏の作品に出演できて光栄だ」と喜びを語っている。
3月まで放送されたキム・へス主演の「シグナル」(原題)は、良質なドラマとして中国でも評判が高かった。特に20年前の過去と現在を演じるキム・ヘスの演技力が光った。当初、出演の計画はなかったが、台本を読んで「出ない理由がない作品」と考えたという。キム・ヘスはtvNのドラマの企画力を高く評価する。
チェ・ジウは昨秋「2度目の二十歳」で、大学生の息子を持つ母親ながら大学に入学する主人公を演じた。ストーリーで出演を決めたというが、その前に出演したtvNのバラエティー番組が好評だったことも背中を押したとみられる。
芸能界では地上波とケーブルテレビに対する認識に大差がなくなりつつある。中でも独自の存在感を示すtvNに対する好感度が高まっている。独特で斬新なモチーフのドラマを次々と企画し、作品づくりへの意欲が高いトップ女優を取り込んでいる。
tvNを運営するコンテンツ制作大手CJ E&Mのキム・ジヨン広報チーム長は30日、「tvNが従来のドラマになかった新たな試みと挑戦に取り組んでいることに俳優たちは魅力を感じているようだ」と分析した。トップ女優の場合は、主人公として劇を引っ張ったり主体的な女性像を強調したりするドラマに意欲を感じる傾向がみられるという。