俳優キム・ソンミンさんが43歳にして愛する人々のもとを去った。生前、臓器提供の意思を表明していたキム・ソンミンさんは、家族の同意を経て患者5人に臓器を提供、新たな人生を与えてこの世を去った。

　28日午前8時10分ごろ、ソウル市内のカトリック大学聖母病院葬儀場では、遺族や友人・知人が出棺を見守った。

　出棺式に先立ち、告別式は午前7時30分ごろ、カトリックのミサ形式により厳かな雰囲気の中で行われた。

　告別式・出棺式とも遺族や友人・知人たちは涙をこぼし故人を悼んだ。キム・ソンミンさんの妻は悲痛な表情ながら涙をこらえていた。キム・ソンミンさんのひつぎは親しい人々の手によって静かに運ばれた。

　キム・ソンミンさんはソウル市瑞草区内のソウル追慕公園で荼毘（だび）に付された後、京畿道安城市内のユートピア追慕館に納骨される予定だ。
　キム・ソンミンさんは2002年にドラマ『人魚姫』でデビュー後、数多くの作品に出演。09年にはバラエティ番組に出演し、親しみやすいイメージで人気を博した。しかし、11年に覚せい剤密輸と使用、大麻使用の疑いで懲役2年6月・執行猶予4年の判決を受け芸能活動を停止。昨年3月には再び麻薬使用の疑いで逮捕され、懲役10月が科され、今年1月に出所していた。