【ソウル聯合ニュース】韓国の若手人気俳優ユ・スンホが、新作の時代劇映画「鳳伊(ポンイ)金先達(キム・ソンダル)」(原題)で度胸が据わり人生を楽しむすべを知っている、若く愉快な詐欺師、金先達を演じる。このほどインタビューで、「金先達の自信あふれる姿がうらやましかった」と語った。

 まだ22歳ながら、2000年にデビューし芸歴は17年目だ。子役から若手俳優へと成長してからも、ドラマ「剣士ペク・ドンス」(2011年)や「リメンバー~記憶の彼方へ~」(2015~16年)、映画でも「ブラインド」(2014年)、「朝鮮魔術師」(原題、2015年)と活躍が続く。

 これまではシリアスなキャラクターを演じることが多かった。コメディーというジャンルは好きでも嫌いでもないが、一度チャレンジはしたいと思っていた。金先達で演じてみると、「これまで感じたことない、気分のいい、新しい経験だった。思った以上に面白く、いつかまたやりたいと思えた」と楽しんだ様子だ。

 ユ・スンホ自身はごく真面目な20代の若者だ。金先達とは逆に心配性だという。「金先達が失敗しようと挫折しようと、そのままありのままの姿でいられるようなところがうらやましかった」と話す。

 劇中で最も印象に残ったのは、金先達が豪商をたらしこもうと女装するシーンだ。当初は懸賞手配の似顔絵だけで描写される予定だったが、ユ・スンホが乗り気になり、そのシーンを撮影した。自分ではそれなりに似合うだろうと思っていたが、ごつごつしていて、自分で見ても気持ち悪かったのだとか。

 人々がユ・スンホに抱くイメージは「真っ直ぐな青年」だ。大学の特例入学を断り、兵役義務も芸能人にしては早めに果たした。これについて本人は、「子どものころの夢は軍人だった。俳優として活動していても、軍人がとにかくかっこよく見えて…」と話す。

 すでに人生の半分以上を俳優として過ごしてきた。子どものころは一方的に作品をさせられることが多く、キャラクターをよく知ることもなかった。しかし今は、その状況でなぜそう言うのか理解し、共感できるようになったという。「少しずつ責任感もできてきた。自分ひとり上手くやって目立とうとするのではなく、作品の中に上手く溶け込めば、その中で間違いなく目を引くことになるのだと思う」

ホーム TOP