ソウル江南警察署は15日、歌手兼俳優のパク・ユチョンさん(30)から性的暴行を受けたとして告訴状を提出していた24歳の女性が「強制性のない性的関係だった」として告訴を取り下げた、と発表した。

 女性はこの日未明、江南署を訪れ、告訴を取り消す書類を提出した。女性は「トイレでパクさんと性的関係を持った後、パクさんと一緒にいた人たちが私を軽く見ているかのような言動をしたため、気分が悪くなった。パクさんのトイレ内での行動も私を軽く見ているように感じられたので、告訴したが、マスコミに注目されたためつらかった」と、取り下げの理由を語ったという。

 警察は「女性の意思は尊重するが、パクさんの容疑の有無を明らかにするため、引き続き捜査を行っていく予定だ」と説明した。性的暴行は親告罪ではないため、告訴した人が告訴を取り下げても、警察が捜査を行うことは可能だ。

 パクさんの所属事務所であるC-JeSエンターテインメント側はこの日、報道資料を発表し、「警察の発表がなく、状況が明らかになっていない中で世論による裁判が始まり、わずか1日で取り返しがつかないほどイメージが失墜し、名誉を毀損(きそん)された。嫌疑がないことを立証していく」とコメントした。

 江南区役所で社会服務要員(旧・公益勤務要員)=兵役の代わりに公的機関で働く=として働いているパクさんは、14日午前に出勤したものの、記者たちの質問責めが続いたため、病気休暇を取り早退した。パクさんは15日午前、帽子とマスクで顔を隠し、警備員たちに付き添われて、区役所の地下食堂と非常階段を通って出勤した。

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