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強制動員:元挺身隊女性、三菱CM出演拒否のソン・ヘギョに感謝状
日本による植民地時代末期、勤労挺身隊として強制動員され、三菱重工業で働かされたヤン・グムドクさん(84)が、三菱自動車からのCM出演の依頼を断った女優ソン・ヘギョさんに感謝の手紙を送った。
「勤労挺身隊のおばあさんと共に歩む市民の会」が15日発表したところによると、ヤンさんは先月28日、ソンさんに手紙を送った。
ヤンさんは手紙で「わが国の大統領もできなかったすばらしいことを、ソン先生がなさったと聞いた。涙があふれ、胸に突き刺さっていた大きなくぎが全て抜けたような、うれしい気持ちだ。翼があれば、さっそうと飛んでいきたい気分だ」と感想を述べた。
その上で「見事な決心をしてくれてありがとう。私たちは金がほしいわけではなく、日本の安倍首相と三菱から謝罪を受けることが第1の願いだ。謝罪さえ受けられれば、あの世へも目を閉じて行くことができる。私は支援してくださる皆さんと共に、死ぬまで闘い、必ず勝利したい」と付け加えた。
ヤンさんは全羅南道の羅州小学校6年生だった1944年5月ごろ「日本に行けば金も稼げるし、きちんと勉強もさせてやる。中学校にも行ける」という日本人の校長らにだまされ、三菱重工業の名古屋航空機製作所に動員された。
その後、約18カ月にわたる強制労働で、あらゆる苦痛を味わったが、賃金は全く支払われなかった。
ヤンさんは1999年、日本政府と三菱重工業を相手取って訴訟を起こしたが、一・二審で敗訴し、2008年には最高裁判所でも上告を棄却された。その後、韓国の裁判所に提訴し、一・二審で勝訴した。
だが、判決を不服とする三菱側が上告し、現在、大法院(最高裁判所に相当)で審理が行われている。
ソン・ヘギョさんは今年3月、三菱自動車の中国でのCMへの出演を依頼されたが、「戦犯企業」という理由で出演を拒否した。