【ソウル聯合ニュース】大ヒット中の韓国ドラマ「太陽の末裔(まつえい)」(原題)で主人公を演じる俳優のソン・ジュンギさんが30日夜、公共放送局KBSの看板ニュース番組「ニュース9」に生出演した。

 韓流ドラマの人気復活の立役者として番組に招かれたソンさんは「謙遜でありながらも堂々と活動したい。韓流スターとしての責任を感じる。恥ずかしくない韓国人、恥ずかしくない俳優になりたい」と抱負を述べた。
 アナウンサーから「世界的な韓流スターの仲間入りを果たした」と言われると、「自分に対してそのような修飾語が付いてもいいのか分からないが、最近は幸せだ」と語った。
 「太陽の末裔」は制作費130億ウォン(約12億7000万円)規模の大作。中央アジアの架空の国「ウルク」を舞台に、災害の現場で他人のために献身する陸軍特殊戦司令部大尉のユ・シジンと医師カン・モヨンを通じ、人生の価値とは何かを問うヒューマンドラマだ。
 シジンとモヨンが繰り広げるラブストーリーが視聴者を引きつけ、23日に放送された第9話は全国視聴率が31.2%を記録した。
 シジン役を演じたソンさんは「俳優の役目は、脚本家と視聴者をバランスよくつなぐことだと思う。目立つよりもとけ込む俳優になりたい」と述べた。
 「ニュース9」に芸能人が出演したのは初めて。別の地上波の報道番組では芸能人が出演することが珍しくないが、保守的といわれるKBSでは異例だ。
 アナウンサーになることが夢だった時期があったというソンさんは「こうしてアナウンサーの方々を見ながらスタジオに座っている。夢が一つかなったような気分だ」と喜んだ。
 最初はやや緊張気味にも見えたが、ドラマの女性登場人物のうちカン・モヨン(ソン・ヘギョ)とユン・ミョンジュ(キム・ジウォン)のどちらがタイプかという質問に、「カン・モヨンが相手役だったので…(カン・モヨンと答えなければ)すねてしまいますよね?」とかわす余裕も見せた。
 また、「なぜソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を利用しないのか」という視聴者からの質問には「機械音痴なので(SNSを使わないというよりは)使いこなせない」と笑って答えた。
 視聴率調査会社のATAMによると、同日の「ニュース9」の平均視聴率は14.14%で、前日より4.1ポイント上昇した。ソンさんが出演した午後9時28分から同34分までの視聴率は19.37%で、前日の同じ時間帯より8.08ポイント上がった。
 「太陽の末裔」は韓国と同時放送されている中国でも爆発的な人気を集めている。放送終了前にもかかわらず、日本、英国、フランス、イタリアなど32カ国への輸出が決まっている。

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