1970-80年代に最高の人気を集めた歌手イ・ウンハ(54)=写真=が昨年、父親の借金の保証や事業の失敗のため、裁判所から破産宣告を受けていたことが分かった。

 法曹関係者が18日に明らかにしたところによると、イ・ウンハは昨年6月、ソウル地裁に破産を申し立てた。借金の額は10億ウォン以上(現在のレートで約9600万円)といわれている。イ・ウンハは裁判所で「父親の借金などで膨れあがった債務に耐えられない」と語ったという。

 加えて、事業の失敗まで重なった。イ・ウンハは2006年10月にエンターテインメント会社を設立したが、数年後に資金難のため閉鎖し、さらに借金が増えたといわれている。

 ソウル中央地裁破産部(裁判長:金正晩〈キム・ジョンマン〉部長判事)は昨年8月、イ・ウンハに破産を宣告した。裁判所は現在、イ・ウンハの借金をどの程度帳消しにするかについて調査する「免責審査」を進めている。裁判所の関係者は「審査の過程で、イ・ウンハに少し所得のあることが確認され、まずは民事再生手続きを踏むのはどうかと提案した。イ・ウンハもこれを受け入れ、現在は民事再生の申請を準備している」と語った。破産では、借金全額を帳消しにするケースが大半。一方の民事再生では、債務の一部を一定期間内に返済し、残りを帳消しにする。

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