相手役21人と愛し合い、一日に13人とキス…。

 ひょっとすると、これは「ミッション・インポッシブル」と言えるかもしれない。そんな任務を女優ハン・ヒョジュがこなした。8月20日公開の映画『ビューティー・インサイド』でイス(ハン・ヒョジュ)は、朝目が覚めると毎日別人になっている男ウジンと恋に落ちる。ほとんど男だが、ときには女性、子ども、高齢者、その上外国人ということも。パク・シネ、イ・ボムス、パク・ソジュン、キム・サンホ、チョン・ウヒ、上野樹里、イ・ジヌク、コ・アソン、チョ・ダルファン、キム・ジュヒョク、ユ・ヨンソク…。ハン・ヒョジュは最近、記者に対し「不思議なのは、21人全員初めて共演する人だった」と言って笑った。

 男優たちにとっては全く異なる状況と言えるかもしれない。チョ・ダルファンは「結婚して間もないのに、ヒョジュさんが妻みたいだった」と語り、キム・ジュヒョクは「別れる部分を演じたので、いろいろ悩んだりもしたが、ヒョジュさんを見て、ああ自分はダメなやつだと思った」と話した。

 一方、今年初めに『セ・シ・ボン』でも3人の男性に愛される役を演じたハン・ヒョジュは「21人のうち、ピッタリ息が合う人が一人いた」と語った。「それは(初めて愛を告白する日のウジンを演じた)パク・ソジュンさん。撮影分量が長く、会う回数も一番多かった。別の映画でぜひ一度、最初から最後まで共演してみたい」

 21人を一人で受け入れるのが最も大変だったが、次第に慣れていき、自然になったという。ハン・ヒョジュは「私は幸せ者。こんな役、いつまた経験できるのか。不慣れなことだったが、新鮮な刺激になった」と語った。

 映画界でハン・ヒョジュは、20代の女優の中で演技力、美しさ、品格を全て持ち合わせているといわれる。演技や魅力が次第に深まっているだけでなく、周辺の人に対する配慮や努力を惜しまない。ハン・ヒョジュは「ファンタジー・ロマンスの『ビューティー・インサイド』はこれまで見られなかった、新たなジャンルの映画。期待通り美しく描かれており、満足している」と話している。

 同映画を手掛けた広告業界出身のペク監督は、ハン・ヒョジュの顔をひたすら左から撮ったという。ハン・ヒョジュは「クローズアップが多く、演技より顔に負担を感じ、休みの日には皮膚科に通った。誰でも顔が左右非対称だというが、それでも非常に配慮してくださった」と言って笑った。一日に13人とキスをした経験については「ウジンを演じた俳優さんたちが次々とやって来てキスシーンを撮影したが、その中には女優コ・アソンさんもいた。デビュー以来初のキスシーンだと言うので、『(相手が私で)ごめんなさいね』と言った」と笑顔で語った。

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